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トーン

トーンは白と黒の中間や服の柄、効果などを表現するのに使います。

トーンとは?

トーンは透明なフィルムがシール状になったもので、絵の上から貼っても絵が隠れないようになっています。
トーンの柄は基本的に点の集まりでできていて、その並び方や点の大きさによって違う柄になります。

トーン
規則的な柄から背景イラストまで、柄の種類が豊富です。何百種類もの中から自分の漫画で使いたいものを選べます。

トーンの貼り方

トーンを切るにはカッターやデザインナイフを使います。

刃の角度

30°:先が鋭いので細かい部分もカットしやすい。

45°:垂直に力がかけやすく切りやすい。なめらかな削りにも向いている。

60°:通常の文房具のカッターはこの角度。

カッター類
漫画制作には、普通のカッターよりも切れやすく、小回りが効くものが向いています。トーン用のカッターやデザインナイフがおすすめ。

①大きめにカットする

台紙をつけたまま絵の上にのせ、貼りたい部分よりも少し大きめにカットします。
力を入れすぎると、トーンの台紙や原稿まで切れてしまうので注意!

②線に沿ってカットする

カットしたトーンを台紙から剥がし、絵の上に軽くのせます。
貼りたい部分の線に沿って、余分な部分を切り離します。

髪の毛の先のように細かい部分は、線に沿って切り抜くよりも削ってしまう方が楽です。カッターを寝かせて、フィルムに印刷された点を削り取るイメージで動かします。

③こすって圧着する

貼り付けたトーンの上からあて紙(台紙や白い紙)をかぶせ、トーンへらでこすって圧着します。
原稿に定着していないと、後で剥がれてしまうことがあります。
トーンの端が剥がれそうなところは、メンディングテープ(透明なテープ)を上から貼っておくと安心です。

トーンのコツ

トーンを削るには

トーンを削るとき、45°と90°の角度は点が列ごと削れてしまうので、この2つの方向は避けて削ります。上の図のように22.5°の角度で削ると綺麗に削れます。
方向を変えて線を重ねていくと綺麗なグラデーションになります。

カッターを使う以外にも、柔らかいぼかしを加える砂消しゴムもあります。

砂消しゴム
トーンの点をこすってぼかせる消しゴム。

”モアレ”ってなに?

トーンの重ね貼りをすると「モアレ」という模様が出ることがあります。
トーンの端に書かれている「線数(L)」と「濃度(%)」に注目しましょう。
線数が違ったり、同じ線数でも点の並ぶ角度が違うとモアレが出てしまいます。同じ線数同士だとモアレは出にくく、綺麗に重ねることができます。