漫画の描き方・道具のまとめサイト

ペン入れ

同じ下絵でも、線の太さやペンタッチで雰囲気が変わります。
使い慣れない道具は難しく感じるかもしれませんが、練習を重ねて慣れていきましょう。

つけペン

基本的に、漫画の線にはつけペンと黒インクを使います。うす墨など、黒以外の色は使えません。
また、広範囲の塗りつぶしやツヤベタには筆ペン、枠線や背景にはミリペンといったように、用途に応じて様々な道具が使われます。

インク
漫画用インクや墨汁、製図用インクなどが使われます。乾きの早さやインクの濃さなどが好みのものを選びましょう。

ペン先の選び方

ペン先は種類によって描き味が異なります。
漫画を描くときは、人物の主線や輪郭線にGペン、髪や背景に丸ペンが使われることが多いですが、明確な決まりはありません。1種類のペン先だけで描く人もいます。
種類以外にも、ペン先のメーカーによっても硬さや描き心地が変わってきます。

・Gペン

筆圧によって太い線から細い線まで描き分けられるが、使いこなすには慣れが必要。

・丸ペン

強弱のある細めの線が引け、髪の毛や瞳の描き込みに最適。少女漫画の場合は、丸ペンだけで描く人も多いです。

☆Gペンより細く、丸ペンより太い線が引けるペン先

・スクールペン

均一な太さの線が引ける。

・かぶらペン

ペン先はGペンより硬めで、均一な太さの線が引ける。

ペン軸は使うペン先に合わせて選びます。なんでも挿せるフリーペン軸と、丸ペン専用のペン軸があります。
つけペンはインクがつまらないよう適度に拭きながら使い、描きにくくなったら取り替えましょう。

ペン先
ペン先の種類に悩んだら、まずはGペンと丸ペンから試すのがおすすめ。

いろいろな道具

ドローイングペン

ドローイングペンとは、ミリ単位の均一な線が引けるペンのことです。
漫画の枠線には0.5〜0.8mmがよく使われます。カラス口やロットリングといった道具もありますが、近年はこうしたドローイングペン、マーカーペンで引く人が多いです。

定規で線を引くときには、定規はインクエッジのついたものを選ぶか、裏返しにして使うとインクを擦らずに引くことができます。または裏側に1円玉を2枚貼り、紙から浮かせて使います。

ドローイングペン
引ける線の太さがミリ単位で選べます。一番細いものは0.03mm。

筆ペン

広範囲の塗りつぶしや黒髪のツヤベタには、筆を直接インクにつけるほか、筆ペンを使うこともできます。
筆先の種類によって描き心地は変わります。
(写真の筆ペンは上から毛、スポンジ、プラスチック製です。)

黒く塗りつぶす場合は、塗りムラで薄い部分ができないよう、何度か重ね塗りすると安心です。

ホワイトで修正する

ホワイトは、はみ出しやミスの修正、ハイライトを入れるのにも使います。
ホワイトインクは、乾いた後に上から線が引けるものと引けないものがあるので注意しましょう。

筆やペン先をつけて使うインクタイプのほか、ペンタイプの修正液や白インクのボールペンも活用できます。

ホワイト
漫画用ホワイト、修正液、ポスターカラーの白など。筆につけて使うタイプとペンタイプがある。