ネーム
この段階でコマ割りやセリフ、画面構成などを決めます。
ネームを描く
ネームのポイント
・キャラクターが誰だかわかる
・表情、セリフがわかる
・コマ割りがわかる
・状況がわかる
ネームで全体の構成を見直し、気になる部分は下絵に入る前に修正します。
ネームは本で見る状態と同じく、見開きで作ることが多いです。
コピー用紙を二つ折りする、無地のノートに描くほか、ネーム用のノートも販売されているので活用すると便利です。
1ページごとにファイリングして、ページを取り替えやすくする方法もあります。
ネームの絵がラフだったり、棒人間のように簡単な絵だったりするのは、直すことを前提に描いているからです。
ネーム用ノート
漫画用原稿用紙と同じ目盛り線が印刷されたノート。
ネームのコツ
プロットはできているのにネームがなかなか進まない……ネームを描き直してばかりで完成しない……そんな人に使って欲しいネームのコツ!
ミニネームをつくる
ミニネーム(ちびネームともいう)とは、1枚の紙を小さく分割し、ネームの縮小版を描き込んだもののことです。ネームのネーム、のような役割を果たします。
ミニネームは1ページ分のスペースが小さく、構図やキャラの表情を描き込めません。そのため、修正するのも簡単です。
これが叩き台となって、本番のネームがスムーズに作れます。
1ページ目から描かない
ネームを描き始めたものの、設定の説明や登場シーンに悩んで手が止まってしまう…
そんなときは見せ場やクライマックスなど、イメージしやすいシーンから先に描いてしまいましょう。
物語の導入は読者を引き込むために重要で、プロでも悩むパートです。
描けそうなシーンから先に作ってしまい、その前後を埋めていくのも、ネームを前に進めるコツです。
絵を描かない
絵や構図にこだわってしまい、何度も同じページを描き直して先に進めない……という人は、思い切って絵は全部後回しにしてみませんか?
まずはセリフとコマ割りだけを最後まで描きます。
その時点では絵を脳内で補完し、セリフのないコマは状況説明を文字で書き入れるようにすると、直すのもとても簡単です。
枠線と吹き出しでネームの土台ができあがったら、描きやすいところから絵を入れていく方法です。