Omniverseとは
NVIDIA Omniverse™ (エヌビディア オムニバース)は、NVIDIA RTX™ テクノロジーおよびUSD の組み合わせにより複雑な 3D ワークフローを根本的に変革する、先進的なバーチャルコラボレーションプラットフォームです。
建築、製造、エンターテイメントなどの業界で利用され、複数の人々が異なるデザインツールやソフトウェアで作成したデータを共有・統合し、リアルタイムの3D空間で共同作業を行うことを可能にします。
また、マルチGPU処理に対応したレンダリングエンジンによって強力なグラフィックス処理を提供し、ハードウェア面でもスケーラブルに対応できることによって、デジタルツインなどの分野で大きな力を発揮します。
3D パイプラインと仮想世界を接続、構築、運用する
メタバースと 3D インターネット アプリケーションの登場とともに、非常に複雑な生産パイプライン、地理的に分散したチーム、互換性のないソフトウェア ツールとサイロ化された膨大なデータが伴います。 現実に忠実な 3D アセットと環境を設計する場合でも、大規模なデジタル ツインの運用も含めて、NVIDIA Omniverse™ Enterprise は、物理的に正確で大規模なシミュレーションと AI の活用、産業および科学ワークフローの課題を克服し、チームを支援します。
Omniverseの構成要素
NVIDIA RTX システム
最新世代の NVIDIA RTX 対応 GPU に見られる比類のないパワーと機能は、Omniverse に組み込まれたリアルタイム、マルチアプリ、および AI 機能に必要なパフォーマンスを提供します。
NVIDIA マテリアル定義言語(MDL)
特定のレンダラー向けのプログラムを生成するシェーディング言語とは異なり、MDL は光の挙動の定義を高いレベルで行います。OpenGL ベースのアプリケーションや、Iray のような物理ベース レンダラーなど、レンダラーやツールが異なっても、光の挙動を解釈し、最大限に高品質の画像を出力することができます。
OmniverseではMDLで表現された実世界のマテリアルコレクションである「vMaterials」を2150種類以上提供しています。
製品設計のためのvMaterials
設計検証のために詳細な視認が必要な場面に最適です。
建築設計のためのvMaterials
大規模な建築設計プロジェクトなど、幅広い視野での確認が必要なマテリアル
Universal Scene Description (USD)
USDは、3D仮想世界の “HTML”ともいえる、3D ワールド内で記述・構成・シミュレーション・共同作業を行う、オープンで拡張可能なエコシステムです。
Pixar Animation Studios が考案したものが基礎となっています。
様々な業界で採用され、垣根を超えた標準フォーマットとしてOmniverseの基盤となる重要な役割を担っています。
Omniverse USD Presenter (旧称 View)
USD プロジェクトをインタラクティブかつコラボレーションでレビューするための、シンプルで強力なビジュアライゼーションリファレンスアプリです。
デザイナーやプレゼンターが自分の作品を幅広く披露するための使いやすいツールを備えており、シーン内の主要な位置に即座に移動したり、時間帯や地理的な情報を指定した太陽光や空の表現も可能です。
3Dシーン上で簡単にチェック、レビュー、注釈付けを行うことができ、変更点や反復作業を伝えることができます。
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Omniverse USD Composer (旧称 Create)
高度なシーンの合成を加速し、リアルタイムで 3D シーンを組み立て、ライティング、シミュレーション、レンダリングします。
USDをベースに他のチーム メンバーとの共同作業で、3D シーンをリアルタイムに素早く組み立てることができるようになります。
ライブラリから樹木、家具、道路などのアセットを読み込んだり、vMaterialsを活用したフォトリアルな質感表現、Zero Gravity Modeで重力によるモデルの配置なども行えます。
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推奨システム
デスクトップワークステーション
パワフルなビジュアル コンピューティング、AI、シミュレーションの機能をデスクトップで実現します。
※複数のGPUを束ねるNVLinkはOmniverseでは非推奨です。
最新のAdaシリーズを使うことでDLSS3の恩恵を受けることができ、大幅なパフォーマンス向上に貢献できます。
Good
Better
Best
GPU:NVIDIA RTX 6000 Ada世代
CPU:インテル Xeon w3-2435 プロセッサー
システムメモリ:128GB ECC DDR5
ストレージ: 1TBブート+2TB SSD、SATA、NVMe
NIC:10GbE NIC
OS:Win 10/11、Ubuntu 20.04、CentOS7
GPU:NVIDIA RTX 6000 Ada世代 x2
CPU:インテル Xeon w5-2455X プロセッサー
システムメモリ:256GB ECC DDR5
ストレージ: 1TBブート+2~4TB SSD、SATA、NVMe
NIC: ConnectX6-DX
OS:Win 10/11、Ubuntu 20.04、CentOS7
GPU:NVIDIA RTX 6000 Ada世代 x4
CPU:インテル Xeon w5-3435X プロセッサー
システムメモリ:1TB ECC DDR5
ストレージ:2TBブート+2~4TB SSD、SATA、NVMe
NIC:ConnectX6-DX
OS:Win 10/11、Ubuntu 20.04、CentOS7
モバイルワークステーション
高度なグラフィックス、AI、コラボレーション機能をどこでも実現します。
Good
Better
Best
GPU:NVIDIA RTX 3000 または RTX 3500 Ada世代のラップトップ GPU
CPU:インテル Core i5-13500H プロセッサー
システムメモリ:16GB DDR5
ストレージ:256GB NVMe
OS:Win 10/11、Ubuntu 20.04、CentOS7
GPU:NVIDIA RTX 4000 Ada世代のラップトップ GPU
CPU:インテル Core i7-13700H プロセッサー
システムメモリ:32GB DDR5
ストレージ:512GB NVMe
OS:Win 10/11、Ubuntu 20.04、CentOS7
GPU:NVIDIA RTX 5000 Ada世代のラップトップ GPU
CPU:インテル Core i7-13700H または HXプロセッサー
システムメモリ:32GB DDR5
ストレージ:512GB NVMe
OS:Win 10/11、Ubuntu 20.04、CentOS7
価格
GPU 単位ライセンス (Per GPU License)
「GPU」とは、(I) オンプレミス展開の場合、Omniverse 製品がアクセスするコンピューティング環境内の物理 GPU の数を意味します。
または (ii) クラウド コンピューティング環境では、Omniverse 製品がインストールされているコンピューティング インスタンスに接続されている GPU の数と種類になります。
GPU 単位ライセンスの場合、NVIDIA では GPU ごとに 1 つのエンタープライズ製品ライセンスが必要です。
Nucleus など、NVIDIA GPU を搭載しないコンピューティング環境またはコンピューティング インスタンス上で実行するために本契約に基づいてライセンス供与された Omniverse Enterprise ソフトウェアの場合、NVIDIA はコンピューティング環境またはコンピューティング インスタンスごとに 1 つの OVE ライセンスを必要とします。
OMNIVERSE ENTERPRISE SUBSCRIPTION
定価
お問い合わせ
プラットフォーム コンポーネント: Kit,Connect,Code (IDE),Farm,RTX Renderer
基盤アプリ: USD Composer,USD Presenter,USD Explorer
Omniverse extensions (拡張機能), Connect SDK と SDK
統合開発環境 (IDE): Code
Nucleus: Workstation, Enterprise Nucleus Server,コンテナによるセルフサービスのパブリッククラウドホスティング
Omniverse Farm
エンタープライズサービス:認証 (SSO/SSL), Navigator Microservice, 大容量ファイル転送, ユーザーアカウント SAML/アカウント ディレクトリ
NVIDIA Enterprise Support
※すべてのサブスクリプションには、Enterprise LauncherとEnterprise Connectorsが含まれます。
※為替の影響を受ける可能性のある製品です。ご購入は都度お問い合わせください。
※EDU教育プログラムのご用意もございます。別途、お問い合わせ下さい。