STEP 1で設定した機能をオンにしたレイヤーでは、基本的にそのパースに則った直線しか描くことができなくなります。
今回は箱型の部屋を描くため、はじめに立方体を用意。そこに机や窓など、壁と同じ流れで描ける基準となるパーツを書き足しました。
特別な指定のある仕事等でない場合、行き当たりばったりに描くことが多いため、レイアウトは事前に決めたりせず直感的に進めます。
強調させたい箇所から描いていきます。
今回は部屋のイラストとはいえ、人物が1番目を惹くポイントになるため、制作の軸になるよう初めに描きました。
その人物の近くにあるモニターやキーボードを、パースから外した配置にして目立つ箇所の単調さを解消します。
他に、袖机や本棚など机にありそうなものを追加していきます。
直感で進めたため、意味もなく分厚くなっていた屋根を生かし、本棚や水槽を設置しました。
水槽は全面が覆われているため「どうやって餌をあげるのか」等多少のつっこみポイントはありますが、絵なので個人的には気になりません。
また、シルエットが立方体のままだと綺麗すぎるので、スクールバッグをかけて少し凹凸を出しました。
左側の壁には服と傘をかけました。
服をかける場合セーラー服が多いのですが、すでにスクールバッグで人物の年齢層など同様な要素が入っているので今回はパーカーに。傘は作業時に外が雨だったのでなんとなく描き足したものですが、生活感アップにつながりました。 また、袖机のおさまりが良すぎたのが気になったため、少し移動させました。
同じ方向で進めると密度のバランスが悪かったり、形が崩れていたりといった修正ポイントを見逃しがちなので作業中は度々反転して確認します。 ちょっとした箇所は線画を描く際に調整するとして、今回大きな問題はなさそうです。
何を入れるのでもなく描いていた棚には、レンジや皿などを入れることにしました。
生活感あるアイテムを描く傾向にあるため、何を置くか考える際はそこに自分が住む時に欲しいものを足したりします。
床のラグや天井の上の小物など、空いていたスペースを描きラフ制作は終了。
線画に続きます。
今回のメイキングでは、最終的な調整以外の作業をほぼiPad ProとApple pencilで行います。
はじめにアプリ「procreate 」の描画ガイド>遠近法を使ってパースの設定を行います。