日本デザイン学会 第70回春季研究発表大会が6月23日(金)〜25日(日)の3日間、芝浦工業大学 豊洲キャンパスにて開催されました。日本デザイン学会 は、デザインに関する学術的研究の進歩発展に寄与することを目的に運営されています。4年ぶりのリアル開催となった今回、さまざまな切り口から「デザイン」について議論が交わされました。その中の一つ、「学びのデザイン」セッションに、株式会社Too HRデザイン部 ゼネラルマネージャーの相庭が登壇させてもらいましたのでレポートします。
次なる学びのデザインを探る
「学びのデザイン」セッションでは、芝浦工業大学 デザイン工学部デザイン工学科 教授 蘆澤 雄亮氏をオーガナイザーとして、5名のパネリストが登壇し、それぞれが実施している「新たな学びへのトライアル」を紹介しました。デザインを専門とする教授や、インダストリアルデザインを手掛ける企業などが登壇する中、相庭は”ノンデザイナー代表”として、人事の視点で一般企業における学びのデザインを発表しました。
「一般企業における学びのデザイン」
相庭からは、一般的に新入社員が失敗や発言を怖がる傾向にあることを課題として掲げ、Tooの新人研修で実践している学びのかたちを紹介しました。
相庭:弊社では、チームに新しい価値観を提供することが、新入社員にとっての会社への貢献だと考えています。そのため、心理的安全性を保ちつつ、発言しやすい環境を整えることを大切にしています。
研修では「インプット3割:アウトプット7割」というスタンスを掲げ、発言しやすい雰囲気を徹底しています。また、コロナ禍では完全オンラインで研修を行いましたが、オンラインでは情報の共有はしやすい反面、感情の共有が難しいという経験を踏まえ、現在は基本リアルで研修を行っています。
1ヶ月半の新人研修を終え、配属された後も、定期的にフォローアップ研修行っています。「1年目研修」では、例えば「先輩にされて嬉しかったこと・嫌だったこと」をMiroというツールを使ってチームでアウトプットします。出された内容は、名前を伏せて全社へ共有します。先輩にとっては耳の痛い内容もあると思いますが、新しい気づきを与え、組織全体でアップデートを図っていくために必要なプロセスだと感じています。
弊社では、ここ数年デザインを学んできた人材が入社してきてくれています。彼らの強みは、学生時代に課題からどうやって表現するかを学んできたことで、主体的に解決策を考えられることです。強みを活かしてもらうためにも、発言のしやすさを徹底した学びのデザインに鋭意取り組んでいます。
私たちTooはデザイン会社ではありませんが、「人々がクリエイティブになれる環境をクリエイトする」ということをミッションとしています。 Tooのお客様にはデザイナーやクリエイターが多くおり、本業に集中していただく環境をサポートする商社という立ち位置です。デザインを学んだ後、職業としてデザイナーを選択しない学生さんが、学んできたことを活かしながらお客様をサポートできる、という理由からTooを選び、活躍してくれています。
オフィス見学については、随時こちらにて受付中です。連絡先をご登録いただいた方へ見学日程の候補日をご連絡させていただきます。お友達とのご来社も大歓迎です!ご興味のある方は、ぜひお気軽にご登録くださいませ。
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