コットンラグの高品質なイラストレーションボード
クレセントボード


クレセントは本物品質


米国クレセントシカゴ本社全景 (C) Crescent CardBoard Co,

クレセントイラストレーションボードの製造元である米国クレセント社は、創業100年を超えるボードメーカーです。
これからも、みなさまにご満足いただけるよう、コットンラグの高品質なイラストレーションボードを世界中のアーチストやイラストレーターの方々にお届けしてまいります。


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クレセントボードが、世界中のアーチストやイラストレーターから圧倒的な支持を得ている理由は、コットンラグを原料として作られる、強く、しなやかで、保存性に優れたクレセント独自の表面紙にあります。
長い間、コットンラグから製紙してきた伝統ある製法はクレセント社に脈々と受け継がれており、高品質の美術用紙の製造を可能にしているのです。

人類の芸術文化を1000年先の未来へ

アメリカ、欧州の発展の歴史は、ペン書き、印刷、絵画、エッチング等で、コットンラグペーパーに記録されてきました。
それらの記録が長い間に破損されることなく持ちこたえられてきたのは永久不変的強度を持つコットンラグペーパーによるものです。
コットンラグの耐久性等は歴史的にも証明されています。グーデンブルグの聖書、貴重なルネッサンスの絵、シェイクスピアの最初の本、アメリカ憲法、権利章典等はコットンラグに印刷、ペン書きされていますのでいまだに現存しています。
また、科学的にも、コットン繊維は、色が付く性質や紙のねばり(剛度)は、木材パルプより遥かに丈夫で、カビや微生物の分解によって起こる、褐色の斑点「ほし/Foxing」も純粋なコットン繊維の上ではあまり繁殖することはありません。また、純粋なコットン繊維は、紙を劣化させる物質「リグニン」を含んでいません。
長い、平坦な繊維で緊密に絡み合わされた天然のコットンパルプは化学漂白された木材パルプよりはるかに丈夫で粘り強く、弾力性に富み、美術用紙にとってコットン繊維は、最善の原料なのです。
日本で独特の発達を見せた和紙も、1000年は持つといわれる優れた保存性があるといわれています。事実、京都の正倉院には、和紙に書かれた1200年以上も前の古文書が残されており、その保存性は、世界でも例のないことです。
この優秀な保存性の理由は、和紙の原料に使われる、楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮 (がんぴ)などの靭皮(じんぴ)繊維が、コットン繊維同様、紙を劣化させる成分「リグニン」が少ないためだと言われています。
コットンラグによる、長い間の製造経験を現代に受け継ぐクレセント社のイラストレーションボードは、悠々の未来へ人類のすばらしい芸術文化を繋ぎ続ける、永久保存用美術用紙なのです。

コットン繊維は自然の無酸(無酸紙)です

リグニンを含まず、アラムを含まず、強い化学薬品を含みません。さらにクレセントのコットンラグペーパーは、炭酸カルシュウムで緩衝されており、PH8.5〜9.5に保たれています。又将来の空気汚染、環境変化による酸化を防ぐために予備に2〜3%の炭酸カルシュウムを蓄えさせています。
さらに、このような芸術作品を長く後生に残すためには、描かれる美術用紙の原料や製法だけでなく、作品を展示保存するためのマットボードも重要です。
そのため、1920年代後半にニューヨークのメトロポリタン美術館の印刷物、版画担当主事は、酸性劣化で作品を傷めないための額縁用マットボードの開発をクレセント社へ要請しました。その結果、世界で始めて作品を長く展示保存するための、ミュージアムコットンラグマットボードが完成したのです。
今日ではほとんど全ての博物館、美術館、図書館で重要な原本、書類、絵画、等を展示したり保存するのにミュージアムコットンラグマットボードが使用されています。
このように、クレセント社は、作品のあらゆる面から、人類の豊かな芸術文化を後生へ残すため、日夜努力を惜しまず、研究開発を続けています。

*紙の保存期間は、外的要因(温度、湿度などの保存環境)によっても大きく変化します。


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