株式会社LIXIL様は、「世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現」というPurpose(存在意義)の達成を目指しています。ウォーターテクノロジー事業、ハウジングテクノロジー事業を展開し、多様なニーズやライフスタイルに寄り添う豊かで快適な住まいを実現する製品やサービスを提供されています。
商品カタログ制作の校正作業を効率化するため、オンライン校正ツールZiflowを導入されました。導入の経緯や効果を、商品コンテンツマネジメント統括部 コンテンツ制作部 平野弾様、山形美紀様、新実敬一様に伺いました。
複数商材の多様なカタログ・販促ツール、ウェブサイトなどの制作を管理
平野様(以下、敬称略):
商品コンテンツマネジメント統括部では、エンドユーザーさまや、当社商品で事業展開するプロユーザーさま向けの商品カタログや弊社ウェブサイトなど、商品の検討前段階から商品購入後のアフターサポートに至るまでの、商品情報の管理をおこなっています。コンテンツ制作部は、商品を企画・開発・製造・販売する事業部と社外制作会社の間に立ち、コンテンツの制作業務と進行管理をおこないます。
私が所属する業務改革グループは、商品情報をいち早くお客様に届けるためにコンテンツ制作業務の抜本的な見直しをおこなう目的で発足しました。自部署に限らず、事業部と連携したコンテンツ制作フローを横断的に眺めて、課題解決に取り組んでいます。
山形様(以下、敬称略):
私は、キッチンや洗面に関わる商品と、ハウスメーカー向け商品のカタログ・ツールの制作管理を担当しています。既存カタログの年度改訂に加え、新商品のカタログ制作もあり、管理数はチーム全体で毎年約130を超えます。
新実様(以下、敬称略):
私は、建材グループでインテリア商品のカタログ制作のほか、ウェブサイトのコンテンツ制作にも携わっています。
複数拠点にわたる校正の回覧に膨大な時間がかかっていた
平野:
カタログの紙面デザインを委託している制作会社からのデザインカンプを、自部署の担当者と事業部の担当者がそれぞれ校正します。以前は出力紙またはPDFで回覧しており、商品企画・開発・設計の各担当者が在籍するオフィスの場所が異なるため、校正紙の受け渡しと校正内容チェックに時間がかかっていました。宅配便で校正紙を発送したり、出張する際に校正紙を人数分持っていき、手書きチェックが済んだ校正紙を持って帰ってくることもありました。総合カタログなどの場合には、事業部内の多くのメンバーが関わるため、複数拠点から修正指示が戻されます。手書きの指示を解読し、一つに集約する作業にかなりの時間を割いていました。
カタログの校正業務を効率化する方法を模索していたところ、展示会でToo社が校正ツールを扱っていることを知り、1ヶ月ほどのトライアルを経て導入に至りました。現在では、カタログなどの印刷物から、動画コンテンツ、ウェブサイトなどのデジタルコンテンツの校正まで幅広く活用し、コンテンツ制作のインフラとして欠かせない存在です。
場所による制約から解放され、校正業務が効率化された
平野:
Ziflowにより、担当者がいつでもどこでもオンラインで校正でき、作業が大幅に効率化されました。
クラウド上にアップロードされたプルーフにリアルタイムで修正指示が書き込まれ、集約する手間も省けます。以前は、同じ修正箇所に対して、複数の校正者から異なる指示が書かれていたり、そもそも誰が書いた指示なのかわからないことがあり、メールや電話で確認する作業が発生していました。Ziflowでは、誰が書いた指示かの記録が残りますし、メンション機能で記入した人に直接確認することもでき、コミュニケーションコストの削減に繋がっています。Ziflowの中で個々の確認ステータスも見えるため、リマインド漏れの不安も軽減されました。
コミュニケーションがZiflow上で完結。校正業務の標準化が叶った
新実:
ウェブサイトも、毎年改訂作業が発生します。以前は、Excelやスプレッドシート、スライドなどに、ワイヤーフレームを切り貼りして、修正指示を入れていました。各商品の担当者ごとに修正指示書のかたちがバラバラだったため、管理が大変でしたが、Ziflowの導入により指示書作成の時間が削減され、校正業務の標準化が叶いました。公開リンクを部署間で共有することで修正情報の管理に役立ちますし、制作会社とのコミュニケーションもすべてZiflow上で完結できました。
解決していない修正指示に関してはフラグを立てておき、ソートで抽出できる機能が便利で、よく活用します。
リモートワークが実現し、働き方改革に繋がっている
平野:
例えば、総合カタログは1冊2,700ページほどあり、すべての拠点が校了するのに3ヶ月ほどかかります。以前は自部署担当者から事業部の担当者に順番に校正していたため、校正待ちの時間が発生していました。Ziflow導入後は、各拠点同時進行で校正を進められますし、リアルタイムで修正指示を追えるので、効率的に業務を進められています。
山形:
時間に余裕ができたことで通年で業務改善に取り組めるようになりました。オンライン校正でリモートワークできるようになり、ワークライフバランスを考えた柔軟な働き方に繋がっています。
新実:
我々の部署は日本全国に社員がいるのですが、Ziflowによりオンラインで仕事が完結するため、フルリモートワークが可能になりました。
トライアルから導入後まで丁寧にサポートしてもらった。レスポンスの良さも決め手
平野:
Too社のサポートとレスポンスの良さが、導入の決め手の一つでした。検討段階で弊社に来ていただいてデモやトライアル期間を設けてもらい、使いやすさを実感できたことで導入に踏み切りました。導入後もシステム改善の要望を伝えたり、利用者向けのQA集の作成に関わってもらうなど、きめ細かいサポートをしてもらっています。
プロジェクト管理ツールとの連携で、さらなる業務フロー改善を目指す
平野:
一つの制作物を個人で進める方法から、チームでタスクを取り合って進める方法にシフトしているところです。その点でも、オンライン上で誰もが校正状況を見られることは、従来の仕事のやり方を変えるのに必要不可欠だと考えています。
LIXILのコンテンツ制作のインフラとして定着したZiflowを軸に、この先はプロジェクト管理ツールと連携した業務フローの刷新に向けた活動をしていきたいと考えています。
※記載の内容は2024年10月現在のものです。内容は予告無く変更になる場合がございます。