阪急阪神マーケティングソリューションズ株式会社様は、「新しい文化を、共に創る。」を企業理念に掲げる阪急阪神東宝グループの広告会社です。グループをはじめとしたクライアント企業に広告制作をはじめ、幅広くマーケティング・コミュニケーション面の課題解決を支援しています。また、阪急電鉄、阪神電気鉄道の交通広告などの多様なプロモーション媒体を提供しておられます。
今回は広告の制作時における校正業務を効率化するために、オンライン校正ツールZiflowを導入されました。導入の経緯や効果を、クリエイティブ局 局長 秋田武規様、クリエイティブ局 編集セクション 校正担当 島津智康様、クリエイティブ局 アート&デザインセクション アートディレクター 中島辰哉様に伺いました。
紙に修正を書き込むアナログな校正ではすれ違いによるミスが発生しやすかった
島津様(以下、敬称略):
私は校正がメイン業務で、校正の効率化プロジェクトリーダーを担当しています。
Ziflow導入以前は、プリント出力したものに手書きで赤入れする方法で校正をしていました。校正には営業からデザイナーやコピーライター、クライアントまでさまざまな人が携わります。校正紙の束が社内のあちこちやクライアント内でも動くので、いま誰が見ているのか、どこまで進んでいるのか進捗状況を把握するのがとても大変でした。また、記入者名や時間の記入がされていなかった場合、時系列がおかしくなってしまうことや、誰からの修正指示なのかがわからず書き込まれた字体から記入者を判断し再確認するなど、時間的なムダが発生していました。
中島様(以下、敬称略):
私はデザイナー・ディレクターとして広告の制作をしています。校正の取りまとめでは、ルールを決めて制作進行していても、メールや社内チャットでの校正連絡やファイル送信サービスによる使用データの授受など、伝達方法が複数存在することで、伝達漏れや集約漏れというヒューマンエラーが発生することがあります。それらを防ぐために、校正の手法を一本化したいと考えていました。
秋田様(以下、敬称略):
7つのセクションで編成されているクリエイティブ局の局長をしています。日々膨大な制作物が動く中で、業務の工数を減らしミスを防ぐために、校正をデジタル化できるツールを検討していました。いくつかのツールを比較検討していたタイミングで、Tooの担当者からZiflowを紹介してもらいました。トライアルで触ってみたところ、細かな指示が書き込めて、修正箇所もわかりやすく、私たちの業務フローに合っていると感じました。
島津:
Ziflowはいちいち紙で出力しなくても、すべて画面上で管理することができます。動画やウェブサイトの校正にも対応している汎用性の高さもクライアントに対してメリットが大きい、と期待があり導入を決めました。
校正の場所が一つに集約されクライアントと密に連携できる
島津:
Ziflow導入後は修正指示が集約されているので校正しやすくなりました。
中島:
最大のメリットは、校正がZiflow上に一つに取りまとめられたことです。クライアントにもZiflowに入っていただき、クライアントと同じ一つのデータ(PDF)を見て校正を行います。修正文のほか写真や素材もZiflowにアップロードしていただけるので、修正指示の集約漏れのケアレスミスも起きにくいです。
クライアントご担当者とその上長のやり取りも、Ziflow上で行っていただくこともあります。決定事項に至る経緯を我々も把握できるため、どの修正案を採用すべきなのか明確になりました。
クライアントと密に連携できることによって、競合他社と差別化ができるなども副次的に生まれていると思います。これまで時間がかかっていた赤入れの集約業務がなくなり効率化されたと、クライアントもとても喜んでくださっています。すべての校正をZiflowに変えてほしいという方もいらっしゃいます。
差分検出やステータス管理などのさまざまな機能によって校正にかける時間を短縮
島津:
校正の工程が進み訂正が少なくなると、差分機能を活用しています。これまではサイズの大きなポスターなどでは、どこが修正されたのか、不具合が起きていないか、隅々まで確認する必要がありました。Ziflowは新旧のデータを比較すると差分を検出してくれるので、より速く確実にチェックできるようになりました。
中島:
進捗管理にはダッシュボードを活用しています。案件ごとに進捗の状況が表示されるので、わかりやすい運用になりました。遅延が発生していれば催促を行います。制作物がZiflowにアップロードされたとき、校正が終わったときなどに通知を出せるため、待ちの時間も発生しません。
秋田:
ウェブサイトや動画も一部Ziflowで校正しています。動画に関しては、これまでは修正箇所のスクリーンショットを撮って指摘事項を書いていましたが、そのような手間も省けるので運用が軌道に乗ればかなり役立ちそうです。
クライアントを巻き込んで校正のさらなる効率化を目指したい
秋田:
導入に際し、トライアルで納得がいくまで試運用することができました。導入後も、Tooのサポートは疑問があればすぐ対応してくれるので助かっています。以前とは校正のフローは明らかに変化しているので、導入して本当に良かったと感じることが多いです。
島津:
現状はZiflowに集約できている案件も増えてきている一方で、クライアントも参加している案件はまだまだ少ないです。お互いがスムーズに校正できるようにするために、クライアントの参加数をいかに増やしていくかが課題として挙げられます。
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