- メディアの多様化にともなった依頼内容の変化に対応するには、お客様との新たな交流の場が必要と考えた。
- ふらっとオフィスに足を運んだ際に起きる、偶発的なコミュニケーションの大切さを再認識した。
- 「コミュニケーションを図る交流の場」が新たなオフィスのコンセプト。
- 煩雑な業務をTooに任せることで、本来の業務に充てる時間が捻出されたと思う。
- 現場を見ていなくてもすぐにイメージが湧くように、パース図をたくさん用意してもらった。
- メンバーにはデザインにこだわったオフィスで仕事をすることで、「クリエイティブをリードする存在に成長してほしい」という思いを体感してほしい。
- 集中するときは自宅で、情報交換をしたいときは出社するなど、最適な働き方を考えるきっかけにしてほしい。
株式会社水野プロダクション様は、キャラクタートイのパッケージやグッズ、広告などの制作を手がけているデザイン会社です。今回は、オフィス新設の際に必要なさまざまな工程をTooがトータルでサポートしました。その効果や今後の展望を、アートディレクターの與三直亨様に伺いました。
自然とコミュニケーションが生まれるオフィスでクライアントの希望を的確に掴みたい
弊社ではメディアの多様化に伴って、ウェブやUIデザイン、アイコンのデザインなど、印刷物以外の依頼を受けることが増えています。その変化に寄り添うためには、クライアントの要望を的確に把握することが不可欠です。東京浅草にある本社は既存取引先と距離が近く密な情報交換ができていますが、三田にも取引先が複数あります。その周辺にも拠点を設けることで、お客様との新たな交流の場を作りたいと考えるようになったのが、オフィス新設のきっかけです。
コロナウイルスの影響で直接会うことに不安を抱えている方もいるかもしれませんが、長い目で見たときにそうした状況も解消されていくと思います。弊社も現在はテレワークが主流で、デザイナーは7〜8割、営業職などを含めた全体では半数以上がテレワークで勤務し、チャットやオンラインミーティングの活用で作業の効率化が図れるようになりました。その反面、何気ない雑談が、情報拾集や新たな関係性を構築する機会だと気付いたのです。ふらっとオフィスに足を運んだ際に起きる、偶発的なコミュニケーションの大切さを再認識しました。
煩雑な業務や工程管理もTooに一本化
私たちの仕事は単に制作物を作ることだけではありません。発注してくれるクライアントや、作品を最初に手にするユーザーなど、その人が求めていることを吸収する作業が一番大切です。「コミュニケーションを図る交流の場」を新たなオフィスのコンセプトに掲げ、できるだけスペースを確保し、自由に動き回れる空間作りを目指していました。一方でオフィス新設が初の試みだったため、やりたいことはいくらでも出てきますが、法的な問題や工事の区分、業者とのやり取りなど何から始めればいいのか分からない状態でした。もちろん通常業務も抱えていますので、仕事量の不安も覚えていました。そんな折にTooさんの提案で、進行の順序立てからオフィス探し、各業者との段取り、スケジュール管理などを全体的にサポートしてもらうことになりました。
オフィスオープンまであまり余裕がないスケジュールで始まりましたが、「この日のオープンを目指したいです」とTooさんに伝えると、期日までに必要な確認事項や手続き、デザイン考案など、踏むべきプロセスを明確にしてもらえました。また、何社もある関連業者との連絡窓口をTooさんに一本化することで、自分の作業負担が圧倒的に軽減されました。煩雑な業務をお任せすることで、本来の業務に充てる時間も捻出されたと思います。
デザイン性を重視したオフィスの仕上がりにも満足
空間の広さや奥行き、高さなどは図面だけでは想像しづらいです。社員にオフィスプランをプレゼンする際、現場を見ていなくてもすぐにイメージが湧くように、パース図をたくさん用意してもらったのが助かりました。パッと見てビジュアルを想像しやすいため説得力も生まれました。さらに、二つの案を提示いただいたのもありがたかったです。採用後はその二案を掛け合わせ、満足のいく仕上がりになりました。
会社の顔であるオフィスがクライアントの信頼につながる
完成したオフィスは解放感を重視したため、仕切りはほとんどなく会議室もガラス張りです。さらにフリーアドレス制にしたことで、社員はその日の仕事に合わせて好きな場所で働くことができます。ノートパソコンを持ち歩いている営業職のメンバーは、浅草本社と新設されたオフィスの二つを自由に行き来しています。
本社と雰囲気が変わり、ありがたいことに社内外からの評判はとても良いです。デザインに携わる会社として、デザイナーはもちろん営業職のメンバーにも、クリエイティブをリードする存在に成長してほしいという思いがあります。デザインにこだわったオフィスで仕事をすることで、そのようなメッセージも体感しやすくなるのではないでしょうか。
クライアントが来社した際も、デザイン性が感じられるオフィスの方が信頼を得やすいと思います。クリエイティブに特化している会社だと視覚的にも印象づけられるので、安心して仕事をお任せいただけるのではないかと考えています。引き続き改良を加えて、開放感と集中できる空間とのバランスをとっていきたいです。
最適な働き方を主体的に考えるきっかけにしたい
Tooさんは日頃から、私たちと同じ視点で提案してくれます。単に発注があったから動くのではなく、弊社の働き方を改善できるツールを前のめりで教えてくれるのがありがたいです。今後も、ちょっとした困りごとを相談できる関係性が継続できたらとても心強いです。今回オフィス新設をサポートしてもらったことで、「こんなところもTooさんに任せられるんだ!」と驚きがたくさんありました。
働き方に関しては、一人で集中する方が合っていたり、話しながら作業する方が合っていたりと、適切な環境は社員や状況によって変わります。このオフィスを「交流の場」として設けたので、集中するときは自宅で働く、情報交換をしたいときはオフィスに来るなど、最適な働き方を自ら考えるきっかけにしてもらいたいです。ゆくゆくは、例えばクライアントにもここで仕事をしてもらうなど、このオフィスならではの活用ができたら嬉しいです。
※記載の内容は2021年12月現在のものです。内容は予告無く変更になる場合がございます。