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株式会社アマナ様は、「世界にノイズと美意識を」を理念に、ビジュアルコミュニケーション事業を展開する企業です。コンセプト・企画立案から、ビジュアル制作といったアウトプットまでをノンストップでプロデュースし、「届けたい想いが伝わり、行動を促す」コミュニケーションを創造されています。
今回は、ビジュアルワークスペース「Miro」を導入された経緯や効果を、Executive Imaging Director / Visual Consulting Sec. セクションマネジャー 堀口 高士様と、Project Designer / Planning & Design Dept. セクションマネジャー杉山 諒様に伺いました。
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ビジュアル制作から、コミュニケーション全体のデザインまで
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堀口様(以下、敬称略):
アマナは1979年に広告写真の制作会社としてビジネスが始まった会社です。デジタル、ウェブの波が押し寄せてくる中で、企画デザインや動画制作といったクリエイティブ領域に乗り出しました。また最近では、クライアントが抱える組織内外でのコミュニケーション課題を解決する、ブランディング領域へと事業の幅を広げています。
私はビジュアルコンサルティングというセクションで企業の「思い」や「らしさ」など、形の無いものを可視化することで、クライアントのコミュニケーション課題を解決しています。
杉山様(以下、敬称略):
私は、企業ブランディングや理念開発、メディアやイベントを使ったマーケティングコミュニケーションなど、ビジュアルだけでは解決しない課題に対して多岐にわたる手段を用いて解決策を設計しています。
さまざまなコラボレーションツールを検討し、Miroを採用
杉山:
すべての活動をオンラインでやらなければいけない状況下で、オンラインコラボレーションツールを検討し始めたのがMiroを導入したきっかけです。いくつかツールを比較した中で、Miroが一番使いやすいと感じました。普段使う身近なデザインツールとUIが似ており、直感的に使える感覚がありました。動きもスムーズです。
堀口:
キャンバスのように自由度も高く、オンラインでのコラボレーションにはMiroが一番適していると考えました。
杉山:
アマナの組織文化として「絵で見ること」を好む傾向があると考えています。可視化することで考えが構造化できたり、思考が整理されます。そういう点でMiroとの相性が良かったのだと思います。
クリエイティブ人材育成プログラム「amana Creative Camp」で大いに活用
杉山:
クリエイティブ人材育成プログラム「amana Creative Camp」というサービスを展開しています。クリエイティブ人材の育成をサポートすることで、創造性のある組織の風土づくりと競争力向上に貢献することを目指しています。デザイン思考や発想力を養うプログラムなどクライアントに合わせてご提案しています。ここでのプラットフォームにMiroを活用しています。
リアクションボタンやスタンプ機能はワークショップを盛り上げてくれるので、本当に助かっています。デザインがとてもかわいいですし、気の利いたスタンプが多く、緊張から始まるワークショップも、場が和みお互いの距離が近くなるのがオンライン上からでも伝わってきます。
ワークショップでは、物事を進める際にどうやってみんなを巻き込んでいくか、感情をどう高めていくか、というロジカルでない部分を大切にしています。Miroは、ディスカッションがどこで盛り上がったか、という感情の情報が、付箋の多さやスタンプによってすべてビジュアライズされ、記録されます。その点で、このワークショップはMiroでないと実現できないなと感じます。
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堀口:
初めてMiroを触る人もいらっしゃいますが、わかりやすいUIなので、少し触ればすぐ慣れて、操作について質問をいただくことはほとんどありません。
Miro自身も「ビジュアルワークスペース」と定義するように、「絵での対話」に大変優れたツールだと考えています。実際、Miroありきでワークショップを組むこともあるので、もはや欠かせないツールです。
Miroでビジュアライズすることで、認識の齟齬をなくす
杉山:
普段のクライアントとのコミュニケーションにも取り入れています。頭の中のモヤモヤやアイデアを企画段階からビジュアライズしていくことで、認識の齟齬を無くしていくことに繋がっています。
クライアントがプロジェクトの進捗やアウトプットを上申する場面では、別途資料を準備しなくても、Miroボードをそのまま見せることで、どのようなプロセスで進んできたのかを見せることができます。
Miroボードは見た目の変更がかなり効くため、クライアントに合わせて世界観を作り込んでいます。テキストだけでアイデアを共有するより見た目が楽しいですし、クライアントからアイデアが挙がりやすくなり、風通しの良さにも繋がっています。
社内コミュニケーションにも活用
堀口:
アマナには、「EVOKE(イヴォーク)」という社内コミュニティが存在します。社内外のさまざまな課題をビジュアライゼーションの力で解決することをテーマに部署横断型で活動しています。Miro上に「EVOKE Village(イヴォーク ヴィレッジ)」という場所を作り、コミュニケーションの場として活用しています。自分の趣味を話したり、メディア掲載情報を共有するなど、テーマごとにエリアを作って交流しています。「小さいメタバース」のような、オンラインコミュニケーションの場所として活用しています。
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クリエイティブ環境まわりを広くサポートしてもらっているTooから導入
Tooさんとは十年来の取引があり、クリエイティブ環境を広くサポートしてもらっています。クリエイティブ業務特有の事情や状況を理解してくれているので、いつも対話やコミュニケーションが円滑に進み大変助かっています。クリエイティブ作業用のデバイスや周辺機器の調達・サポートを中心に、ソフトウェアや各種クラウドサービスに至るまで、とても丁寧にご提案・ご対応をしてもらっているので、Miroについても相談させていただきました。
Miroをプラットフォームに企業の世界観を発信してみたい
堀口:
現在、EVOKE VillageのMiroボードを、ウェブサイトのように公開運営できないか検討中です。今後メタバース空間の中で、企業の世界観や「らしさ」を発信していく方向に向かっていくと考えています。そのためのプロトタイプとして、無限に広がるメタバース的なMiroの特性を活かし、アマナの世界観を体験してもらえるような、企業イメージの発信方法を模索していきたいです。
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※記載の内容は2024年1月現在のものです。内容は予告無く変更になる場合がございます。