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同社では、社員が利用するデバイスのキッティングや資産管理に課題を感じられており、今回 Apple専用のデバイス管理サービスJamf Proを導入されました。社内の情報システム管理を担当されるコーポレート事業部 アドミニユニット 情報システムG の矢島健様と、外部委託として業務をサポートされるユナイトアンドグロウ株式会社の嶋瑠璃様に導入の経緯や効果を伺いました。
Apple製品との相性がよくOSアップグレードにも即時対応できるJamf Proの導入を決定
矢島様(以下、敬称略):
私は、社内インフラ整備を幅広く担当しています。弊社では事業との親和性を考えてMacを標準機としており、9割以上の従業員が使用しています。それらデバイスの管理や運用、SaaS・セキュリティ管理のほか、ヘルプデスクとして社員からの問合せに対応しています。
嶋様(以下、敬称略):
Jamf Pro導入以前は、デバイス導入から管理に必要な作業をすべてマンパワーでおこなっていました。新しいデバイスをユーザーに渡し、必要なアプリケーションを各自手作業で入れてもらっていたため、ユーザーの負担も大きかったと思います。
いくつかのMDMを比較して、Apple製品との相性が良くOSアップグレードにもゼロデイで対応できる点がポイントになり、Jamf Proの導入を決めました。今回の導入は、スタートアップ企業の私たちが直面していた「カオス」なデバイス管理状態を整備する大きな一歩だったと考えています。
ユーザー任せだったキッティング作業がなくなり全社的なUXが向上した
嶋:
ゼロタッチ導入によって、ユーザー任せだったキッティング作業を会社で統制できるようになりました。今は、必要なアプリケーションやセキュリティ関連ソフトなどを、ある程度自動でインストールしてからデバイスを貸与しています。ほとんどの社員がリモートワークをしていることもあり、ゼロタッチ導入の効果は大きかったと感じています。
Jamf Proの機能のひとつで、独自のアプリストアのような役割である Self Serviceの活用で、デバイス貸与後のアプリケーションの配布もスムーズになりました。「あのアプリケーションはどこにありますか」といったユーザーからの問合せがなくなったことで、ヘルプデスクの業務が軽減されました。
矢島:
実際にユーザーからも「すごく楽になりました」という声を聞くことができています。これまでのように個人で設定していかなければいけない作業がなくなったので、管理者側だけでなく、ユーザーにとっても大きな変化だったと思います。
嶋:
Jamf 製品はAppleに特化しているため、UIがMacと似ているところに使いやすさを感じています。管理者、ユーザー問わず、全社的なUXが向上したと思います。
管理者側でデバイスを統制することによってセキュアな運用が可能になった
嶋:
以前は、完全自主性が重んじられたデバイス運用がされていましたが、管理者側でも設定をかけられるようになったことで、セキュリティ対策ができるようになりました。
Jamf Proを活用して、EDRなどのセキュリティ関連ソフトを管理者側でインストールしたり、ポリシーという機能を使って詳細なデバイス管理をしています。また、一度配布したアプリケーションやOSに脆弱性が見つかった場合には、Jamf Proから一括で即時に対応できます。
紛失などのトラブルの際には、該当デバイスのリモートワイプなどもおこなえるため、セキュリティレベルが向上しました。
資産管理の効率性がアップし、保有デバイスの棚卸が楽になった
嶋:
Jamf ProはAPI連携機能があるため、資産管理台帳システムとして採用した「Snipe-IT」と連携させることで、デバイスへの命名を自動化することができました。
以前はデバイスの資産管理をスプレッドシートに手入力でおこなっていました。年に1度、保有デバイスの棚卸しをおこなうのが大変でしたが、その確認作業も楽になりました。
デバイス運用環境を整え、採用と新たな事業ステージに備える
矢島:
Jamf Proによってゼロタッチ導入が実現したり、各デバイスの状況把握ができるようになったことで、ヘルプデスクの対応がスムーズにおこなえています。毎月10名近い入社があり、その都度Macを発注しています。今まで手作業だった資産管理台帳への記入などが自動化されたことで、より本業に専念できる環境が整いました。
一方で、デバイスのライフサイクルの運用にまだ手がつけられていないので、最適化していきたいと考えています。現状、AppleCareに入っていないデバイスが多く、故障時は買い換えるしか選択肢がないケースがほとんどです。弊社では100台近いMacを保有しているため、検討していきたい部分です。
嶋:
Jamf Proを導入したことで社内のデバイスを統括して管理できるようになり、セキュリティレベルが向上したことは大きい効果です。さらに先の段階ではありますが、 Mac認証とアカウントを一元管理できる Jamf Connectの導入も検討しており、Idpとの連携によってより便利になると考えています。
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※記載の内容は2023年6月現在のものです。内容は予告無く変更になる場合がございます。