- 教室にiPadやApple TVを完備し、現在は対面授業とオンライン授業を並行している。
- iPadを選定した理由の一つは、直感的な操作が可能で説明いらずという点。
- 英会話では一人一台iPadを使って、それぞれに合ったスピードでマンツーマンでオンライン授業を進められる。
- 宿題では専用のアプリを使うことで管理がしやすくなった。生徒の努力量が可視化され、教員もサポートしやすくなった。
- オンライン授業になり、今までなら欠席になっていたケースもiPad経由で授業に参加できるようになった。
- 資料をiPadに配布することで、生徒が授業の理解に専念できるようになった。
- 利用しなくなった生徒用のiPadを、Jamf Proで設定を一括で教員用に切り替えて有効活用できた。
- 集団授業が苦手な生徒にもiPadは有効。
地域に根差した学習塾、リード進学塾やリード予備校を運営されているプロジェクトリーズ株式会社様。徹底した面倒見の良さと成績を上げる授業にこだわり、生徒数・校舎数ともに岐阜県トップクラスを誇ります。積極的なICT活用を実践し、iPadやApple TV、Apple専用のデバイス管理ツールJamf Proを導入されました。導入の経緯や効果を、専務取締役 塾長 石田栄治様、取締役 総務部長 水谷倫也様、音羽校舎 校舎長 古里直嗣様に伺いました。
ICT教育の促進で生徒が自ら学ぶ環境を構築
石田様(以下、敬称略):
弊社は2017年頃から積極的に、人・AI・ICTを掛け合わせた教育モデルを構築しています。この先間違いなく教育へのICT活用が進むであろうという考えのもと、当時としては珍しくタブレットやパソコン必須の形態で授業を実施していました。2020年のコロナウイルス流行で世の中がオンライン化に一気に舵を切りましたが、弊塾ではすでにiPadが十分に用意され、生徒に高いICTリテラシーがあったため、いつもと同じように授業ができました。教室にもiPadやApple TVを完備し、現在は対面授業とオンライン授業を並行しています。小テストの採点や質問対応なども含め、すべてオンラインで完結させることができます。
教育へのICT活用に期待する効果は3つあります。一つはDX化です。保護者との連絡や生徒の学習記録、欠席対応などICTに任せることで、生徒と接する時間が増えます。二つ目は個別最適化です。集団授業でも個人に合った教材の提供が可能になり、幅広い学力層の生徒を受け入れられるようになりました。三つ目は、我々の本流ではないサービスを付加価値として提供できる点です。例えばAIキャラクターがプログラミングを教えてくれるのであれば、教員にプログラミングの専門知識がなくても、生徒が自走して学べる環境構築をサポートしてくれます。
iPadなら直感的な操作が可能。個人最適化で生徒と教員の橋渡しが叶う
水谷様(以下、敬称略):
iPadを選定した理由の一つは、直感的な操作が可能で説明いらずという点です。iPhoneを持っている生徒や教員も多く、Apple製品に慣れているため抵抗なく導入が進みました。品質においてもApple製品ならではの信頼感があったため、iPad一択でした。
古里様(以下、敬称略):
特に英会話では、一人一台iPadを使って外国人講師からマンツーマンでオンラインレッスンを受けています。同じ教室内で、英語が得意な生徒や苦手な生徒、それぞれに合ったスピードで授業を進められます。個人差が大きく出るスピーキングやリーディングは従来学習塾では訓練が難しい技能でしたが、アウトプット重視の授業を実施できるようになりました。
宿題に関しても専用のアプリを入れることで、提出や採点などの管理がしやすくなりました。すべての履歴が一目で分かるため生徒の努力量が可視化され、教員もサポートしやすくなりました。また、アプリを介することで、解答用紙が空欄でも恥ずかしがらずに提出する習慣がついたと感じます。教員に何回も質問するのに抵抗がある生徒も、アプリなら関係ありません。生徒と教員の橋渡しに役立っています。
探求学習にはApple TVが効果的
石田:
2022年から高校の授業で「総合的な探求の時間」が始まり、知識の伝授だけではなく生徒が主体的に学べる環境が必要となります。映像教材を見ながら生徒がディスカッションする授業では、Apple TVを活用しています。
古里:
探求学習では生徒も教員も動きながら授業が進むので、Apple TVが無線で使え、場所に縛られないのも良い点です。保護者会や説明会などさまざまな場面で活用しています。
授業の参加方法も柔軟に対応できる
石田:
以前は、休んだ生徒には個別の対応が必要でした。また、休んだことで授業に追いつけず塾に来づらくなる生徒もいました。オンライン授業になり、今までなら欠席になっていたケースもiPad経由で授業に参加できるようになりました。また、ご家族の送迎が難しい場合などにも柔軟に対応できます。全単元の授業動画を提供しているので、Zoom上で授業に参加する生徒、休んだ回の授業を動画で確認している生徒がいます。
最近はゲーム性のあるICT教材も増えているため、飽きない授業を展開しやすくなりました。ICTと人のベストな割合を考えて授業をファシリテートすることが、教員の役割になっていくと思います。
Jamf Proで大量のiPadを一括管理
水谷:
Apple製品を管理するために、MDMのJamf Proも導入しました。Apple製品専用なだけあってとても扱いやすいです。コロナ禍で塾にほとんど生徒が来ていなかった時期は、使われていないiPadを教員が業務に活用していました。生徒用に設定していたiPadを、社内LANやVPN設定などを含め一括で教員用に切り替えられ、資材を有効活用できました。
iPadの台数を今後どう増やし、管理するかを模索していたタイミングでTooさんと出会いました。現在600台以上のiPadを運用していますが、導入前後に大きなトラブルもなく大変感謝しています。いつも親身に対応いただき、新しいものを導入する際にも安心して相談できます。タスク管理や生徒情報の閲覧など、事務作業への活用はこれからです。今後はiPadで教員が抱える業務をサポートしたいと考えています。
生徒のモチベーションを上げ勉強の楽しさを伝えたい
古里:
集団授業が苦手な生徒にもiPadは有効です。多角的な学習環境を構築できるので、一度は勉強から遠ざかってしまった生徒にも、学びの場を提供するきっかけになるかもしれません。「勉強って楽しいんだな」と思ってもらえる環境を作っていきたいです。
石田:
現在、SSO(Single Sign On)の導入を目指している最中です。数多くのICTコンテンツを利用すると、教材ごとのパスワード入力やブラウザ移動は不便です。これらを管理し、学習時間や実績が一括で可視化されれば、生徒のモチベーションはもっと上がると思います。勉強以外の目的で積極的に触れていくことで、タブレットのパフォーマンスが一層生きていくと思います。
※記載の内容は2022年3月現在のものです。内容は予告無く変更になる場合がございます。