株式会社SAMURAI様はブランディングを手掛け、近年空間デザインにも注力されているクリエイティブスタジオです。時代に合わせた働き方を促進させるために、オンラインストレージサービスDropbox Businessを導入されました。導入の背景や活用方法を、代表取締役でクリエイティブディレクターの佐藤可士和様と建築家・デザイナーの齊藤良博様に伺いました。
目指したのは、主体的に効率よく働ける環境
佐藤可士和様(以下、敬称略):
コロナ禍においてリモートでの仕事の進め方を考えた時に、スタッフがどこからでもデータにアクセスできる環境が必要でした。今までSAMURAIにもちろんサーバーはありましたが、セキュリティ上外部からアクセスできないようになっていました。
齊藤良博様(以下、敬称略):
以前のシステムが現代の仕事の速度にマッチしなくなってきたというのも理由の一つです。リモートワーク中心の働き方にシフトチェンジする上で、構築し直すのであれば新しいシステムに挑戦してみようと、サーバーのクラウド化を検討しました。
佐藤:
誰が使っても瞬時にインターフェースや構造が理解できるか、シンプルにできているかを重視しました。Dropbox Business導入直後にTooさんからレクチャーを受けましたが、その後トラブルもなくスタッフも使いこなしています。パソコンが自宅にあるだけでは仕事ができないので、Dropbox Businessを導入したことで完全なリモート体制が実現し、本当に良かったと思います。
デバイスの制限がなくなり確認作業がスムーズに
佐藤:
まっさらなところから運用を開始して徐々にデータを移行していきました。これが思ったよりスムーズに進み、Dropbox BusinessとZoomやTeams、メール、チャットツールがあれば問題なく作業できる環境が整いました。物理的にサンプルを見る必要があるときや、最終的にプリントアウトして確認しないといけないときなど、本当に必要なときにだけオフィスに来ようと決めました。時間と場所の概念はなくなったと思います。
齊藤:
私はスタッフから上がってきたデータをチェックしたり、そのデータを佐藤と共有する作業が多くあります。今まではデータを出力して並べ、全員が集まって確認をしていました。現在はDropbox Businessの中に会議室のような場所を作り、それぞれがデータをアップロードし、佐藤が自分のタイミングでチェックしています。そうすることで、以前は佐藤を含めたミーティングが1日3回しかできなかったのが、彼がスマホをチェックするタイミングが会議の時間になりました。様々なデバイスからデータにアクセスできるようになったため時間の制約がなくなり、確認のタイミングは飛躍的に増えたと思います。話す、確認する、アイデアを出し合うなど、仕事にはいろいろなフェーズがありますが、確認することに関しては以前よりスムーズになりました。
事務的な作業の効率化でクリエイティブな仕事に注力できる
佐藤:
一番のメリットは効率化です。リアルタイムでデータの状況を共有できるため、今誰が何をどこまでやっているかクリアになり、データの点在や古いファイルを送ってしまうリスクも減っていくと思います。機能面では、いろいろな場所にあるファイルを一つにまとめて転送できる、Dropbox Transferを特に活用しています。SAMURAIではたくさんの方々とデータのやり取りをするので、非常に便利です。
最近はDropbox Businessを使って海外とやり取りし、一度も会わずに完全オンラインでできあがっていく仕事にも取り組んでいます。そうすると、オンラインで一番伝わるプレゼンテーションの仕組みへと考え方も変化していきます。例えば5年後10年後に振り返ってみると、Dropbox Businessを導入したことによって仕事のやり方が変わり、結果的に新しいことが生まれているはずですし、そこを楽しみにしています。
齊藤:
今までは会社に行ったらiMacで仕事をする、自宅に帰ったらiPadで仕事をする、とハードに応じてやることを分けていましたが、どのデバイスでも同じデータを取り出せるのでその障壁もなくなりました。新しいデバイスを使って新しい環境で仕事をすることで、今までと違うクリエイティブを体感できると思います。どのツールを使ったらどんな仕事ができるのか、実験を繰り返していきたいです。
クラウド上に新たな仕事場を構築
齊藤:
クリエイターに共通していることですが、自分のパフォーマンスを出すためには快適な環境が必要です。Dropbox Businessでは、従来の作業環境とほぼ変わらずにデータをクラウドに保存できる上、安全性が担保されるので、障壁は感じませんでした。特に、オンライン上のデータを自分のデスクトップ上にあるかのように作業できるスマートシンクという機能を活用しています。デザイナーは作業をしているうちにデータをローカルに置きがちです。それを否定してしまうと、オンラインストレージ導入のハードルが高いものになってしまうので、この機能は非常に素晴らしいと思います。
佐藤:
SAMURAIは『佐藤可士和の超整理術』を書いているくらいですから、仕事のデータも完璧に整理をしています。作業中は、仕上がったもののアーカイブと、今アクティブなものの両方を管理し動かす必要があります。データ容量を気にせず保管できるのに加え、アクティブなファイルを何人かでいじることもスムーズにできるのが非常に良かったです。
最初にDropbox Businessをゼロから構築した時に、「今日からここがSAMURAIだ」という話をしました。フォルダの考え方や、スタッフはどこを見るか、チェックの時はこう、クライアントの時はこうと、オフィスをデザインする感覚で作っていきました。それが非常に面白かったですね。今までは物理的な空間が仕事場だったのですが、導入後はDropbox Businessが新たな仕事場になりました。
クリエイティブな環境をトータルでサポートできるTooからの導入を決定
齊藤:
Tooさんには物品の購入からシステム構成まで、クリエイティブに関わるすべてをお願いしています。SAMURAIがどんなビジネスをしているか、どんなクリエイトをしているか理解してくれているので、最適な環境を教えてもらえるのがすごく助かっています。Dropbox Businessのようなオンラインのシステム、PCのようなハードウエアのシステムの両輪でコンサルしてもらっているおかげで、スムーズに仕事ができています。
佐藤:
手厚いサポートに感謝しています。やはりトータルで見ていただけることが非常に良い点です。働き方全体のサポートや、こんなものを導入すると効率化できますなど、今後も全体感を持ってサポートしていただけると助かります。
株式会社SAMURAI様は、日本を代表するクリエイティブディレクター 佐藤可士和様が率いるクリエイティブスタジオです。ブランディング全般を手掛け、近年空間デザインにも注力されています。
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※記載の内容は2021年5月現在のものです。内容は予告無く変更になる場合がございます。