「動画を使ったプロモーションをクライアントに提案したい!でも他社と差別化を計った提案ってどんな内容がいいのだろう?」このブログを読んでいただいているあなたは、こんな悩みを抱えているのではないでしょうか?動画コンテンツを活用したプロモーションが一般的となった今、実は「VTuber」の起用に注目が集まっています。YouTube動画だけでなく、リアルイベントやオウンドメディア への活用も可能な新しい企業の広告塔であるVTuber。この記事ではVTuberを企業プロモーションに活用するメリットについて、紹介していきます!

当たり前となった動画活用

日常生活の娯楽として、またTVや新聞など既存メディアに代わる情報源として、動画は私たちの生活の中に深く根付いています。その中でも特に利用率が高い媒体はYouTubeです。総務省が昨年公表した統計では10代から50代の約75%以上の人が、YouTubeで動画を視聴しています。



さらに、新型コロナウイルスの影響で動画サービスの利用は加速しています。緊急事態宣言が発令されたときにどのようなサービスを利用したか尋ねたアンケートでは、ネット動画配信が第3位にランクインしました。もはや動画によるプロモーションは当たり前の世の中。製品紹介の動画をYouTubeに公開するだけでは、見て欲しい視聴者層には届きにくいでしょう。そこで登場するのが「VTuber」です!

(出典)総務省(2021)「ウィズコロナにおけるデジタル活用の実態と利用者意識の変化に関する調査研究」

VTuberを活用するメリット

(1)「キャラクター」と「アバター」のいいとこ取り

「VTuber」は2016年に登場したキズナアイというVTuberが作った言葉です。

Virtualな世界で活躍するYouTuber略してVTuber。2Dイラストや3Dモデルの身体を使いながらYouTube上で活躍する彼らは、10代〜30代前半の若者から多くの支持を得ています。 企業プロモーションにおいても、VTuberは重要な役割を果たすことができるのです! ここからは、VTuberがもつ2つの特性「キャラクター」「アバター」とその効果について見ていきます。

まず、キャラクターをプロモーションに活用した際に得られる効果は次のようなものが挙げられます。

  • 目にとまりやすくなる
  • 商品や広告が思い浮かびやすくなる
  • 企業や商品を身近に感じる
  • 言っていることがわかりやすくなる
  • 家族や友人と共通の話題になる

つまり、企業や製品をアピールできるオリジナルの広告塔として活躍が期待できます。

アバターは「自分の分身としてバーチャルな世界で活動するキャラクター」のことを指します。「自分=アバター」ではありますが、自分自身とは全く異なる見た目のキャラクターを作成するケースもありますよね?

アバターの見た目が、自分自身の行動に影響を及ぼし、想定以上の能力を発揮できることが最近の研究から分かっており、これを「プロテウス効果」と言うそうです。

キャラクター的な要素と中の人がいて活動するアバター的な要素を両方とも兼ね備えたVTuberはそれぞれのいいところ取りができる希有な存在です。

(2)顔出し不要でフィクションが可能

製品や会社紹介などの動画に社員が出演する場合、場合によっては名前・所属部署などの情報公開をする場合もあります。
情報を明らかにすることによって、企業や製品への信頼につながりますが、顔や名前を公開したくないという理由から社員から出演を断られた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
VTuberを使えば、出演者本人の顔はもちろん出ませんので、出演者の心理的安全性を担保することが可能です。

また、VTuberのキャラクター設定にストーリー性を持たせることによって、企業や製品のアピールを組み込むことができます。

(3)双方向でリアルタイムのコミュニケーション

キャラクターを活用したプロモーションの代表例として「着ぐるみ」がありますが会話をするときジェスチャーだけで、話すことをしないという場面も多く見受けられます。

一方、「VTuber」は視聴者とリアルタイムで会話をすることができます。もちろん、チャットなどの文字ベースでコミュニケーションも可能です。

また、TwitterやInstagram、TikTokなどの SNSを活用してコミュニケーションをとることもできます(SNSの活用については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

こんなビジネスシーンで活用可能!

大きなメリットが3つもあるVTuber。いかがでしょう?活用したくなってきた方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?
ここからは、どんなビジネスシーンで実際に活用できるのかを見ていきましょう。

(1)ウェビナーやオンラインワークショップ



コロナ禍でセミナー開催が難しくなり、自宅からでも視聴可能なウェビナー開催が非常に多くなりました。 自宅で仕事をしながら「ながら見」で視聴する方も多いのではないでしょうか?そんな中、リアルな人間ではなく「VTuber」が登壇することで、視聴者の関心をひくことができます。

また、差別化を測るだけではなく、コンテンツ自体のクオリティアップや話題性も向上にも期待できます。

(2)展示会・店頭でのオンライン接客



展示会会場や店頭に立つスタッフの人数もコロナの影響で制限がかかりました。その結果、モニターを設置して映像コンテンツを配信する企業も増加しています。

ただ、一方通行の映像をループで流し続けるだけでは、なかなか来場者・来店したお客様の関心をひくことはできませんよね?

人間のスタッフの代わりに「VTuber」が会場で接客をすれば、話しかけられたお客様も思わず立ち止まってしまいます。 「VTuber」と会話をした特別な体験をSNSで拡散させる、リアルで対面したお客様を「VTuber」の YouTubeチャンネルへ誘導するなどのリアルとバーチャルを融合させたプロモーション戦略を立案することも可能です。

(3) オンラインレッスン・講習



「一方的な教科書の読み上げだけだと、授業が面白くない」
「対面の時とは、どうしても感覚が違う」

オンライン教材を提案されているお客様には、こういった受講者からの厳しい感想が最近多く寄せられているようです。しかしVTuberが講師役になることで、リアルタイムの双方向なコミュニケーションはもちろん、オンデマンド配信の場合でも受講者を飽きさせないコンテンツを提供できるようになります。

また、お子様に向けてVTuberが語りかけることで親しみやすいレッスンの提供が可能です。「VTuber」のキャラクターをレベルや級ごとに分けて設定し、学びに対してのモチベーションを上げることもできそうです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
VTuberがあなたのYouTubeチャンネルや動画コンテンツ、SNSやリアルなイベントに、登場するシーンが思い浮かびましたか?
VTuberは、ぐっとあなたの近くまで近づいてきています。


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