「VTuberってなに?」「どうやってなるの?」がわかったら、視聴者に映像を届ける方法も気になりますよね。本記事では配信するための機材とその機材を使用した実際の配信方法を次回の記事でご紹介します。「自分で配信をするって難しそう」と思っている方も、読んでいただければ「案外簡単かも?」と感じていただけると思います。

なぜライブ配信なのか

VTuberとしての活動を多くの方に届けるためには、動画コンテンツの配信が主流の方法です。
配信とひと口に言ってもいくつか種類があり、VTuberの配信スタイルとして最もメジャーなのがライブ配信です。ライブ配信とは、演者のトークや背景・音楽の切り替えなどすべてを同時におこなって、視聴者に生で見てもらう方法です。テレビでいうと生放送番組に当たります。

VTuberを見る上で、ファンは双方向性のコミュニケーションを求めることがしばしばあります。ライブ配信であれば、コメントをもらい、その内容について言及し話を広げていくことができます。

●視聴者がコメントをする → ●VTuberがコメントについて触れる → ●視聴者が更にコメントをする

といった流れができあがり、配信の中でリアルタイムで双方向なコミュニケーションをとれ、エンゲージメントを高めるられるのがライブ配信の最大のメリットになります。

事前に収録し、編集で必要な素材を組み合わせ作った動画を投稿するオンデマンド配信という方法もありますが、リアクションが投稿後にしか返ってきません。
ライブ配信のリアルタイムで双方向性のあるコミュニケーションにはやや劣ってしまいます。

以上がVTuberの中でライブ配信が主流になっている理由です。ライブ配信の技術はVTuberだけでなく、ウェビナーなどいろいろな機会でも使えるので、ぜひこの機会に覚えてみましょう。

ライブ配信に必要な機材

ライブ配信のやり方を紹介する前に、必要な機材も見ていきましょう。
もちろんパソコン1台あれば配信自体はできますが、いろいろな機材を使用することで、高品質なライブ配信ができるようになります。
ここでは、よく使われる機材をご紹介します。

映像関連の機材


1. PC

キャラクターを動かしたり、配信サイトに接続したりするために必要です。デスクトップPCまたはノートPCどちらでも大丈夫ですが、これがないと始まりません。

2. スイッチャー

こちらもライブ配信をする上で必須の機材です。画面の切り替えや、使用する映像や音楽など、さまざまな素材を合成するために使用します。
スイッチャーで組み合わせた映像を最終的に配信します。素材の組み合わせだけでなく、入力されている映像素材を切り替えることもできる(本当はその機能がメイン)ので、背景素材を複数用意すればスムーズな場面転換ができます。
TooではBlackmagic Design社の「ATEM Miniシリーズ」を推奨しています。直接YouTubeへの配信や、Webカメラとしての出力ができる便利なスイッチャーです。

3. カメラ

イラストを動かすスタイルのVTuberや実写と合成をするスタイルの配信をしたい場合、演者を写したり、実際の人や背景の撮影に使用します。
3DCGを使用する「VTuber」では使用しないケースもあります。Webカメラやデジタルカメラなど使用する機材も用途によって使い分けができます。

音声関連の機材



1. マイク

音声が必要なVTuberにとって必需品です。スタンドマイク、ヘッドセット、ピンマイクなどさまざまな種類があります。
接続方法も数多くあるので、どんな環境でどんな機材と組み合わせるのかによって選択するものが変わってきます。

2. BGM再生用機材

BGMやSEを使用したい場合、音源を再生するための機材が必要となります。パソコンやCDプレイヤーなどをミキサーに接続、もしくは直接スイッチャーに接続してBGMを再生します。

3. オーディオミキサー

音声やBGMなどを複数扱う場合にあると便利な機材です。音源をオーディオミキサーに1度集めることで音量のバランス調整などをおこなうことができます。
オーディオミキサーを使用する場合はオーディオミキサーとスイッチャーを接続する必要があります。

以上がよく使われる機材です。
使用する機材が増えると、操作する人の数も増えますので、クオリティや手軽さなど何を優先したいかで機器構成を考えるのが良いです。

ライブ配信がおすすめ

VTuberの配信をするなら双方向性のコミュニケーションを狙えるライブ配信をオススメします。
PCだけあれば簡単な配信はできますが、今回ご紹介した機材があればクオリティの高いライブ配信が実現可能です。



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