Too主催、アドビ システムズ 株式会社協賛の「[Too × Adobe CS vs CC 徹底比較セミナー] CREATE NOW DESIGN TOUR」が、2014年10月6日に虎ノ門ヒルズフォーラム(東京都港区虎ノ門)で開催されました。

セミナー概要

Adobe Creative Cloudはリリースから2年が経ち、すでに多くのユーザーの方に導入・活用されています。しかし、その一方で「移行」に関して疑問や不安を抱いているユーザーも、まだまだ少なくないようです。

本セミナーでは、まだCreative Cloudへ移行していないデザイン、印刷、DTPユーザーを対象に、Cloudの概要や導入するメリットの紹介、過去バージョンとの比較による機能紹介などを行いました。

最初のセッションではアドビによるCreative Cloudの紹介、次に第一線で活躍するプロフェッショナルユーザーによる機能紹介、最後は契約や導入の流れに関する解説をTooが行うという3部構成で、およそ2時間半に渡る講座となりました。

また、会場の後ろでは、株式会社ワコムの協力により、液晶ペンタブレットやiPad用スタイラスペンをお試しいただけるコーナーも用意しました。

●セッション内容
【セッションA】
「Creative Cloudの紹介」
アドビ システムズ株式会社 岩本崇氏

【セッションB】
「過去バージョンとの比較、PS、AI、IDの機能紹介」
[ゲストスピーカー]株式会社スイッチ 鷹野雅弘氏

【セッションC】
「ここが知りたい! Adobe Creative Cloud 〜Adobeが語れない、現場の疑問にTooがお答え〜」
株式会社Too 前田勝規(Too Training Center Desi東京校の講師)


今回の会場は虎ノ門ヒルズ5Fのホールを使用しました

アドビによるCreative Cloudの紹介

最初のセッションは、アドビ システムズの岩本崇氏による、「Creative Cloudの紹介」です。Creative Cloudの概要や導入のメリットが、簡潔に分かりやすく紹介されました。

特に「Creative Cloudよくある誤解」と題して、「強制的にアップデートされてしまうの?」「オンラインの状態でしかアプリ起動できない?」といった誤解を解いていく解説が、導入を検討している人には参考になったと思います。


Creative Cloudのよくある誤解を解消していきました

また、法人での利用の場合は、スタッフの移動や退職時にもライセンスの割当を変更できる「グループ版」が推奨されることを強調していました。

さらに、Creative Cloudを利用するメリットとして、フォントサービスの「Typekit」や、グループ版ならユーザー1人あたり100GBが使えるクラウドストレージ、クリエイターのための高品質な素材集「Creative Cloudマーケット」が紹介されました。


PDFへのエンベッド(埋め込み)可能な、900以上ものフォントを提供するTypekit


商用利用可能な高品位な素材が入手できるCreative Cloudマーケット

過去バージョンとの比較によるCreative Cloudの機能紹介

続いては、スイッチの鷹野雅弘氏による「過去バージョンとの比較、PS、AI、IDの機能紹介」と題した、デモを交えた機能紹介のセッションです。鷹野氏は「DTP Transit」というサイトで、IllustratorやInDesignをはじめとするDTPアプリケーションの操作に関するTipsやお役立ち情報を発信しており、新刊「10倍ラクするIllustrator仕事術(増強改訂版[CS5/CS6/CC/CC 2014対応])」(鷹野 雅弘、茄子川 導彦、鈴木 ともひろ/技術評論社)など、DTPやWebに関する著書を多数手掛けています。


前作(2011年版)から大幅に増強改訂され2014年10月に発刊された「10倍ラクするIllustrator仕事術」

派手な新機能よりも、ちょっとした操作性の向上が日々の効率アップにつながるとして、日々の業務にCreative Cloudを使いこなしているユーザーならではの視点で機能紹介が行われました。

特に力を入れて紹介したのがIllustratorで、CCとなり操作性が向上したところを、過去のバージョンとの比較で解説しました。「環境の統一(復元)が面倒」(→設定の書き出し/読み込みが可能に)「ルーラーガイドの作成がなにげに面倒」(→定規上のダブルクリックで挿入できるように)といった、地味で細かい内容にも触れていましたが、アドビ岩本氏との掛け合いも面白く、飽きずに見ることができました。


過去バージョンとの比較を、深く掘り下げながらも面白く紹介しました

鷹野氏オリジナルという、Illustratorでカレンダーを簡単に作るテクニックや、文字スタイルを組み合わせてルビを実現する方法も紹介されました。楽しみながらIllustratorを使いこなしている鷹野氏のデモは、会場の空気を和ませていました。


文字数が増減してもズレないルビを作る「裏技」を実演


鷹野氏の鋭い指摘に岩本氏がアドビの見解を述べるといった掛け合いも見どころでした

グループ版の導入までの流れと管理画面の使い方

最後のセッションは、Tooの前田勝規による「ここが知りたい! Adobe Creative Cloud 〜Adobeが語れない、現場の疑問にTooがお答え〜」です。

本セミナー参加者からの事前アンケートの結果によると、Creative Cloud導入前の人はもちろん導入後のユーザーからも、製品/サービスの内容や加入するメリットについて知りたいという声が多いとのことで、それを踏まえての解説となりました。


事前アンケートの集計結果を紹介しました

Creative Cloudグループ版導入における購入、管理、使用の3つのステップについて、販売店という立場からの経験を踏まえての実践的な説明が行われました。

グループ版導入の際のトラブルの実例として、招待メールが迷惑メールフィルタによって届かないケースや、Adobe IDの作成時に入力する生年月日を会社の設立記念日にしたところ13歳以上という年齢制限に引っかかったケースなど、販売店ならではのエピソードが紹介されました。

管理画面(アドミンコンソール)の操作が実演で紹介されるなど、管理する立場となる人にとっては、とても参考になる内容だったと思います。


セミナーなどでも見る機会が少ない管理画面のデモ

その他、登録からインストールまで電話で丁寧にサポートするTooのサポート体制や、Tooが提供するサービスについての紹介が行われました。

展示コーナー

株式会社ワコムの協力により、液晶ペンタブレットCintiq、iPad用スタイラスペンCreative Stylus 2などの展示とデモンストレーションも行われ、多くの来場者に立ち寄っていただきました。


Adobeのアプリケーションとの相性もいい液晶ペンタブレットCintiq


描き心地がより滑らかになったIntuos Creative Stylus 2などiPad用スタイラスペンも紹介

大勢のお客様にご来場いただき、ありがとうございました。


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