Too主催、アドビ システムズ株式会社とキヤノンマーケティングジャパン株式会社協力によるセミナーイベント、「Creative SuiteからCreative Cloudへ! 〜Adobe最新情報とCreative Cloudの活用法〜」が、2013年5月23日から6月24日にかけて、日本全国の主要都市で全10回開催されました。
Adobe Creative Cloudで提供される主要アプリケーションの最新バージョンが、6月18日から、従来の「CS」ブランドから「CC」ブランドになりました(例:「Photoshop CS」から「Photoshop CC」へ)。

ここでは6月24日にToo本社の「The Gallery Too」(東京都港区虎ノ門)で開催された内容をレポートいたします。

■セミナー概要

セミナーは2部構成で、セッション1では、ユーザー事例を元に、Creative Cloudならではのメリットやアプリケーションの最新機能や活用方法について、デモを交えてご紹介。セッション2では、Creative Cloudグループ版の導入ポイント紹介と運用上のメリットについて解説いたしました。
また、併設のブースでは、入力/配信/出力/トレーニング面から、さまざまなソリューションをご紹介いたしました。

■セッション1

事例紹介

セッション1では、次の事例が映像で紹介されました。

●事例1

フォトグラファー茂手木秀行氏は、PhotoshopでのRAWデータの現像精度の向上を評価、またPremiere Proを利用し、静止画から動画へと作品の幅を広げています。

●事例2

映像制作会社のFOXインターナショナル・チャネルズ株式会社様は、クラウド上の大容量ストレージを利用した映像データの共有/現場とスタジオでの分業に利用しています。

●事例3

映像・Web制作会社の株式会社ニューロマジック様は、最新技術を利用可能なアプリケーション次々と提供される、プロジェクトごとのライセンス管理に活用しています。

●事例4

大手デザイン会社の株式会社エイアール様は、ライセンス管理の容易さ/年間単位のサブスクリプション形態によるコスト管理の効率化/あらゆるツールが使用できクライアントの要望にいつでも対応できることを評価しています。

新機能や特徴紹介

また、事例とともに、さまざまな新機能や特徴をデモンストレーションでご紹介しました。
Photoshopは、シャープネスエンジンの改善でシャープネス適用時のノイズ軽減/手ぶれ補正/ディテールを保持した画像の拡大が可能に。
Illustratorでは、囲み罫コーナー部の自動生成/ビットマップデータのブラシ化/文字のアウトライン化をせずにテキスト属性を保持したままの文字の回転・拡大縮小・移動を披露。
InDesignは、作業画面に集中できるダークインターフェイス、文字の曖昧検索機能などを採用、また、InDesignのデータからDigital Publishing Suiteを使用して作成したiPadアプリケーションの作成の事例をご紹介。

映像系ではAfter Effectsの微妙なエッジ調整が行える動画切り抜きや、SpeedGradeによる色調補正を、Web制作用のEdgeアプリケーションシリーズでは/レスポンシブルWebデザインを簡単に実現するEdge Reflow/CSS対応のライブプレビューを実現するエディタのEdge Code/動きのあるバナーがHTML5準拠で簡単に作成できるEdge Animateなどをご覧いただきました。
また、インターネットを利用するメリットとして、主要アプリケーションの環境設定の同期(Photoshop/Illustrator/Dreamweaver/Flash Pro/Premiere Pro/After Effects)や、「Behance」という新たに組み込まれた、クリエイター同士のコミュニティ機能の活用が紹介されました。

■セッション2:柔軟なコスト管理

セッション2では、「契約から使用開始までが早い/管理がラク/コンプライアンスも安心/サブスクリプション契約で柔軟なコスト管理」といったCreative Cloudのメリットを、管理画面の操作デモを交えて、一つひとつご説明。
また、Tooがお手伝いできることして、「最適な導入時期や方法のご提案/トレーニングのご提供」をお伝えしました。

■併設ブース

●Premiere Pro CC/After Effects CCのデモブース

3Dトラッカーを利用した、プライバシーを配慮した画像処理(移動する背景に写る人への、モザイク処理)のデモが行われたり、4K動画に対応するための映像制作システムが話題になっていました。

●Too Training Center Desi ブース

講習用の弊社オリジナルテキストを一挙公開。多くの方にご覧いただき、お仕事の幅を広げるためにも、新しいアプリケーションや新バージョンの効率的な習得が重視されていることが伺えました。

●電子書籍/アプリケーション化のご相談コーナー

Digital Publishing Suiteを利用した電子書籍やアプリケーション化のご提案。弊社オリジナルのiPadアプリでDPSの機能をご説明したり、事例をご紹介。さらにiPadの特徴を活かしたソリューション展開の個別相談を承りました。

●繊細な操作を可能にするワコム液晶タブレット「Cintiq 13HD」「Cintiq 22HD touch」

表示された画像を直接操作ができる液晶タブレットの体験コーナーでは、筆圧感知のペン先で行う、Photoshopでの繊細なフォトレタッチや、Illustratorでブラシツールを使った直感的な描画を好評でした。

●多様なプリントメディアへの展開「Canon ImagePress C1+II」

クリアトナーと、さまざまなプリントメディアに対応するCanon複合機「ImagePress C1+II」の、名刺やノベルティに応用できるサンプルを展示。

●ホワイトトナー対応の「OKI MICROLINE VINCI c941dn」

ホワイトトナーが利用できる、沖データのプリンタ「MICROLINE VINCI c941dn」を使用した、プリントサンプルの展示。透明フィルムや、金色・蛍光色の特殊紙へのプリント、パッケージのダミー制作などに威力を発揮します。

スマートフォンやタブレットなどの新しいデバイスの普及、HTML5関連の新技術の登場、クライアントからのリッチコンテンツへの要望など、変化し続けるクリエイティブ業界とともに進化するAdobeのアプリケーションが、機能だけでなくライセンス管理の面も含めて高く評価され、活用されていることが伝わりました。また、Adobe アプリケーションを活用するに当たっては、入力/出力/配信/トレーニング面の大切さも感じられるセミナーイベントでした。

大勢のお客様にご来場いただき、ありがとうございました。

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