Too主催の、Too curateセミナー「企業・教育現場でのiPad活用の第一歩 ~2012年に押さえておきたいモバイルデバイス導入の基礎知識~」が、2012年3月6日に東京オペラシティタワーのアップルジャパンセミナールームで開催されました。
スマートフォン、タブレット市場が急拡大する中、企業や教育機関でもモバイルデバイスの業務での活用が注目されており、今年はその動きが本格化するともいわれています。
しかし、運用と管理についての情報は、まだまだ少ないのも現状です。セキュリティに関してなど、導入前にクリアにしなくてはならないことも多い中、頭を悩ませている企業の担当者も少なくないでしょう。
そこで、本セミナーでは、モバイルデバイスの導入から運用においてのポイントと必要なツールやソリューションを、デモンストレーションを交えてご紹介いたしました。
モバイルデバイスの企業活用
まずは、モバイルデバイスの市場動向と企業活用の例について、Tooより紹介しました。
企業での活用としては、専用のアプリケーションを用意し社内配布して使用するという用途や、プレゼン資料や営業資料を電子書籍として持ち歩くといった利用法が挙げられます。
また、社内グループウェアや、メール・SNSなどをモバイルで利用するという用途も考えられます。
いずれにしても、モバイルデバイスを導入し情報の共有や見える化をおこなうことによって、「業務の効率化」や「コストダウン」を実現することが可能です。
Tooデジタルメディアシステム部によるプレゼンテーション
教育機関においては、学習端末としての利用、「eラーニング」について注目が集まっています。
Tooでは、問題作成から出題、採点、集計までできるeラーニングソフト「starQuiz」の取り扱いも行っています。
電子書籍制作の第一歩
続いて、Tooより電子書籍のフォーマットの解説や、制作のためのツールの紹介です。
制作ツールとしては、Apple iBooks Author、Adobe InDesign(Adobe Digital Publishing Suite)、QuarkXPress、moviliboSTUDIOのそれぞれの特徴などを解説し、Appleが提供する無料の制作ツールiBooks Authorについては、実際に簡単な使い方のデモンストレーションを行いました。
iBook Authorの操作画面
なお、Tooでは、iBook Authorの使い方教室も開催しています。
モバイルデバイスマネージメント
iPadの大量導入に際しては、端末の効率的な管理の方法、それにかかるコストを見落としがちです。
そこで次に、株式会社マジックハットより、モバイルデバイスマネージメントの必要性やツールの解説をしていただきました。
株式会社マジックハットによるプレゼンテーション
モバイルデバイスマネージメントはMDMとも呼ばれる、組織内の複数のモバイルデバイスを一括管理するツールのことです。
マジックハットが提供するMDM「TARMAC」は、組織内でのiPad/iPhoneを安全に効率よく一括管理できるソリューションです。
端末を紛失した場合に遠隔操作でiPhoneをロックしたり、アプリケーションのインストールの指示を端末に送るなどの、TARMACによる端末管理がデモンストレーションで紹介されました。
コンテンツ管理ツール
マジックハットからは、スマートフォンに対応したコンテンツ管理ツール「Kerio Workspace」の紹介も行われました。
Kerio Workspaceは、テキスト、イメージ、ビデオ、ドキュメントなど様々な形式のファイルをサーバーで一元管理できるコラボレーションツールです。
Kerio Workspaceの操作画面
iPad、iPhoneやAndroidなど主要なスマートフォンに標準対応しているので、様々な情報をモバイルデバイスで共有することが可能となります。共有するファイルには、ユーザーやグループごとに権限の設定ができるようになっています。
Tooのソリューション
TooはApple Authorized Reseller(認定販売代理店)およびApple Education VAR(教育機関むけ販売認定制度)として、iPadの企業/教育機関への導入のご提案を行っています。システム構築や運用のお手伝いをするほか、周辺機器の販売や保守、修理、メンテナンスなどにも対応いたします。
ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。