Tooでは様々な形態のレンダーファーム構築と、トレーニングの実績があります。構築に必要なハードウェア・ソフトウェアの選定と販売、導入設置作業やメンテナンス手順のトレーニングなど、レンダーファーム導入へのお手伝いが可能です。お気軽にお問い合わせください。
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レンダーファーム導入の利点
レンダリング速度の向上
複数台でレンダリングを実行するので、1台で行う場合よりも高速にレンダリングを実行できます。
作業端末の開放
レンダリング計算をレンダーファーム端末に処理させるので、作業端末を開放することができます。レンダリングジョブを割り当てたら、即座に別の作業を開始することができます。
レンダリングタスクの管理
全てのレンダリングマシンが1つのタスクを処理したり、あるいはそれぞれ個別のタスクを処理するなど、必要に応じて柔軟に組み合わせることができます。優先度の高いタスクを先にレンダリングしたり、レンダーマシンをグループ分けしてタスクを割り当てたりすることができます。
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レンダーファームを導入する上での課題
コスト
複数の端末を用いるので、コストの増大を考慮する必要があります。しかし、投資するコストを上回るメリットを得られるでしょう。
設置場所
台数が増えるほど、設置場所や消費電力、冷却などへの考慮が必要になってきます。サーバールームやラックマウントなどにより、効率的に解決していく方法もあります。
メンテナンスと管理
使用するソフトウェアのバージョン管理やアップデート管理、ハードウェアの不調への対処など、正しく対処していくことが必要になるでしょう。
使用するアプリケーションの精査
3ds MaxやMayaなどの3DCGソフトウェアのバージョン、および使用するプラグインを確認しましょう。Arnold、V-Ray、Redshiftなど、使用するレンダラーやプラグインなども考慮する必要があります。レンダラーによっては追加費用が必要になる場合もあります。
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After Effectsなどの映像編集ソフトウェアも、バージョンやプラグインを確認しましょう。
レンダーファームで使用するソフトウェアの選定は、ハードウェアの選定にも影響を与える重要なステップです。
レンダリング管理ツールの選択
各アプリケーションで独自に用意された、ネットワークレンダリングの設定インターフェイスがあります。それらはシンプルな設定多い反面、タスク管理ができないなどの機能制限や、異なるアプリケーション レンダリングを同居させにくいといった弱点もあります。
ディスパッチャーとも呼ばれるレンダリング管理ツールを用いることにより、その弱点を克服することができます。
Autodesk Backburner
3ds MaxやMayaをお使いの場合、Autodesk Backburner を使用するのもいいでしょう。シンプルで使いやすく、3ds MaxやMayaのユーザーには無償で提供されています。ただし、現在開発が終了してしまっており、将来性には不安があります。
Thinkbox Deadline
3ds MaxやMaya、他の3DCGソフトウェアやAfter Effectsなどの映像編集ソフトウェアといった、数多くのアプリケーションに対応しているネットワークレンダリング管理ツールとして Thinkbox Deadlineがあります。AWSのクラウドレンダリングへの対応も、繁忙期の急な増設ニーズを踏まえると魅力的なポイントです。元々は有償で販売されていたツールですが、現在は無料化されています。
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ハードウェアの選択
CPU・メモリ・GPU・SSD etc…限られた予算をどのように振り分けたらいいのでしょう。1台の性能を高く維持して少ない台数で構築するのか、あるいは1台の性能を抑えて台数を確保した方がいいのか…アプリケーションやプロジェクトによっても必要な要件は変わってきます。ぜひ弊社担当者にご相談ください。
HP Workstation
レンダーファームのマシンは長時間の連続運用が求められ、場合によっては24時間365日の連続運用などもあり得るかもしれません。レンダーファームは “普通のパソコン” ベースの端末でも組み上げることは可能ですが、長時間・長期間の運用に耐えうるハードウェアを選択した方が、長く使い続けることができるでしょう。
HP社製のワークステーションは、過酷な運用に耐えうる堅牢性、不具合が発生した際の手厚いサポートなど、3DCGや映像編集、CADなどにおいて信頼を得ています。皆様に安心してご案内できるマシンとして、Tooでもお薦めしています。
HP Z8 / Z6
デュアルCPU搭載可能な、高い拡張性を誇る高性能ワークステーションです。それぞれのCPUもコア数の多いものを選択でき、大容量のメモリも搭載可能です。余裕のある筐体と電源ユニットにより、高性能なグラフィックスボードも搭載可能なので、GPUレンダリング用のハードウェアとしても威力を発揮できます。レンダーファームの端末1 台あたりの性能を高く維持したい場合に、非常に有効な選択肢となるでしょう。
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HP Z4 / Z2
シングルCPUモデルのワークステーションです。1台あたりの性能を高く維持するよりも、ほどほどの性能に押さえて台数を稼ぐ選択をする場合などに向いているでしょう。CPUは1つですが、マルチコアや大容量メモリ、高性能なグラフィックスボードを搭載可能です。
HP Z2 SFF / Z2 mini
シングルCPUモデルのワークステーションです。個々の性能を高くするよりも、同じ予算でより多くの台数を確保したい場合に有効な選択肢となるでしょう。筐体が小さいことから、レンダーファーム全体としての集約度も高くすることができます。
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HP ZCentral 4R
マルチコアCPUと大容量メモリ、高性能グラフィックスを1U サイズに凝縮し、冗長電源ユニットにも対応した1Uラックマウント型のワークステーションです。ラックマウントに特化したハードウェアで、他のワークステーションよりもラックマウント時の集積度を高くすることができます。
オプション
ラックマウント
ラックマウントは必ずしも必要という訳ではなく、ワークステーションを普通の棚やデスクに並べた状態でも、レンダーファームとして機能させることは可能です。
ラックマウントの大きなメリットとして、高い耐震性を得られることがあるでしょう。またサーバールームとして電源や空調を集約しやすく、エアフローの確保も容易になるなど、管理上のメリットがあります。予算と環境が許すのであれば、ラックマウントの導入をご検討されてはいかがでしょうか。
Z8やZ6、Z4などの高性能ワークステーションは、ラックマウント時に概ね5Uほどを占有します。対応したレールキットにより、引き出して内部にアクセスできるなどのメンテナンス性も維持できます。
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Z2 miniのような小型筐体のワークステーションは、より集約度を上げることができます。
ラックマウント専用のZCentral 4R更に集約度を上げることができ、高速な計算速度を維持しまま場所を確保するコストを大きく削減することができます。
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ネットワークストレージ・サーバー
レンダーファームの運用には、シーンデータやテクスチャ、レンダリング出力などを保存するためのネットワークストレージが必要です。既存のファイルサーバーを利用することもできますし、ネットワークレンダリング用に運用しやすいNASを導入すると非常に便利です。
Tooではファイルサーバーやネットワークストレージなど、多種多様な製品を取り扱っております。レンダーファームの構築と合わせて、ご相談ください。
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