Appleから新たに4種類の新製品が登場!以前のモデルからの変更点まとめ

新しく発表されたApple製品は何が変わった?
2025年3月5日,6日に、連日でAppleから4種類の新製品が発表されました。
Macからは新色がラインナップされたM4 MacBook Airや、AI開発のための究極のデスクトップと位置付けられるMac Studioが、iPadからはiPad AirとiPadが新しく発売されることになります。
しかし、「Apple製品のリリース情報についていけていない」「結局新しいモデルに買い替えるべきかよくわからない」と思われている方もいるのではないでしょうか?
そこで今回のブログでは、発表された新製品の特徴や、以前のモデルからの変更点をまとめていきたいと思います。
MacBook Air(M4)
まずご紹介するのはMacの新製品です。
13インチと15インチのMacBook Airには、新しくM4チップが搭載されました。これまで発売されていたM3チップのMacBook Airと比べて性能が大きく向上し、CPUは8コアから10コアへ、メモリも36GBが選べるようになりました。
新しく「12MPセンターフレームカメラ」を搭載したので、ビデオ通話や会議の際にユーザーが動き回っても、フレームの中心に自動的に捉えることが可能です。「デスクビュー」にも対応し、デスクを上から見た映像とユーザーを同時に表示できるので、リモートワークやオンライン授業などにも役立ちそうです。
また、2台の外部ディスプレイに接続した際、M3以前のMacBook Airでは本体の画面を閉じる必要がありましたが、今回のM4 MacBook Airでは本体の画面も3つ目のディスプレイとして使えるようになりました。

そして何といっても注目は新色のスカイブルーです。爽やかな空色で、新生活を始める春の時期にもぴったりなカラーといえるでしょう。ボディのカラーに合わせた「MagSafe充電ケーブル」が付随するのも嬉しいポイントです。カラーはシルバー、スターライト、ミッドナイトの4色展開になっていて、スペースグレイは終売となってしまったので注意が必要です。
MacBook Air(M3) | MacBook Air(M4) | |
CPU | 8コア | 10コア |
GPU | 最大10コア | 最大10コア |
メモリ | 16GB/24GB | 16GB/24GB/32GB |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB/2TB | 256GB/512GB/1TB/2TB |
Neural Engine | 16コア | 16コア |
メモリ帯域幅 | 100GB/s | 120GB/s |
カラー | シルバー/スターライト/ミッドナイト/スペースグレイ | シルバー/スターライト/ミッドナイト/スカイブルー |
価格 | 164,800円〜(終売) | 164,800円〜 |
本体の大きさや重さ、価格は据え置きになっています。
4月上旬に日本語対応が予定されているAppleのパーソナルインテリジェンスシステム「Apple Intelligence」にも最適に設計されているので、新年度から早速、新しいMacBook Airで快適に作業することができそうです。
Mac Studio(M4 Max/M3 Ultra)
Macからはもう1つ、Mac Studioの新しいモデルが発表されました。
内蔵チップはM4 MaxとM3 Ultraという組み合わせで、同じ製品に世代が異なるAppleシリコンが同時に搭載されるのは初めてのことです。2023年6月に発売された以前のモデルはM2 MaxとM2 Ultraの組み合わせだったので、M3 Maxチップを飛ばしてM4 Maxチップが搭載されたような形になりました。
外観に変化はありませんが、価格は少し上がっています。
世代としては一つ前でも、M3 Ultraの方がハイエンドなチップとされています。
M4 Maxと前モデルのM2 Max、そしてM3 Ultraと前モデルのM2 Ultraを比較してみたいと思います。

M4 Maxチップは、M2 Maxチップと比べて、CPUやGPU、メモリの上限が上がっています。また、M3チップから搭載された、リアルタイムでハードウェアのローカルメモリーの使用量を割り当てる「Dynamic Caching」や、シーンと相互作用する光の特性をモデル化する「レイトレーシング」、「メッシュシェーディング」による視覚的に複雑なシーンの表現など、強化されたGPU機能をMac Studioでも使用することが可能になりました。
Mac Studio(M2 Max) | Mac Studio(M4 Max) | |
CPU | 12コア | 最大16コア |
GPU | 最大38コア | 最大40コア |
メモリ | 32GB/64GB/96GB | 36GB/48GB/64GB/128GB |
ストレージ | 512GB/1TB/2TB/4TB/8TB | 512GB/1TB/2TB/4TB/8TB |
Neural Engine | 16コア | 16コア |
メモリ帯域幅 | 400GB/s | 546GB/s |
カラー | シルバー | シルバー |
価格 | 298,800円〜(終売) | 328,800円〜 |
M3 Ultraチップは今回のMac Studioが初めてのお披露目で、Mac史上最もパワフルなチップで電力効率にも優れているといわれています。
M4 Maxチップの約2倍高速なパフォーマンスが可能で、その性能は最大512GBのメモリ、最大32コアのCPU、最大80コアのGPUという数値に表れています。特にメモリの512GBという数値は、M2 Ultraの最大192GBから大きく飛躍を遂げました。CPUもM2 Ultraの最大1.5倍、GPUはM2 Ultraの最大2倍高速になっています。ストレージが16TBまで選べるようになったのも変更点です。
また、M3 Ultraはポート当たりの帯域幅がThunderbolt 4の2倍以上となる「Thunderbolt 5」に対応しています。
さらに、32コアのNeural Engineを搭載しているため、AIと機械学習(ML)にも優れています。実際、M3 UltraはAIのために設計されていて、6,000億以上のパラメータを持つ大規模言語モデル(LLM)を直接デバイス上で実行できる、AI開発のための究極のデスクトップと位置付けられています。
Mac Studio(M2 Ultra) | Mac Studio(M3 Ultra) | |
CPU | 24コア | 最大32コア |
GPU | 最大76コア | 最大80コア |
メモリ | 64GB/128GB/192GB | 96GB/256GB/512GB |
ストレージ | 1TB/2TB/4TB/8TB | 1TB/2TB/4TB/8TB/16TB |
Neural Engine | 32コア | 32コア |
メモリ帯域幅 | 800GB/s | 819GB/s |
カラー | シルバー | シルバー |
価格 | 598,800円〜(終売) | 668,800円〜 |
iPad Air(M3)
続いてはiPadの新製品のご紹介です。
11インチと13インチのiPad Airにも、新しくM3チップを搭載したモデルが発表されました。M2チップを搭載した以前のモデルから大きさや重さ、価格はすべて据え置きになっています。カラーもスペースグレイ、ブルー、パープル、スターライトの4色展開のままです。

CPUやGPU、メモリの最大値は変わっていませんが、搭載チップがアップデートされているため、性能自体は前の世代から向上しています。
M1搭載のiPad Airとの比較では、CPUが最大35%高速に、GPUは最大40%高速になりました。M3チップが搭載されたことで、Mac Studio同様に、Dynamic Cachingやレイトレーシング、メッシュシェーディングへの対応が可能です。グラフィックスを駆使するレンダリングワークフローでは、M1搭載のiPad Airより最大4倍高速なパフォーマンスになっており、高いグラフィックス処理能力を必要とする場面でも活用ができるようになりました。
▼チップ性能以外は値変更ありません。
iPad Air(M2) | iPad Air(M3) | |
CPU | 8コア | 8コア |
GPU | 9コア | 9コア |
ストレージ | 128GB/256GB/512GB/1TB | 128GB/256GB/512GB/1TB |
Neural Engine | 16コア | 16コア |
メモリ帯域幅 | 100GB/s | 100GB/s |
カラー | スペースグレイ/ブルー/パープル/スターライト | スペースグレイ/ブルー/パープル/スターライト |
価格 | Wi-Fiモデル:98,800円〜(終売) Cellularモデル:124,800円〜(終売) |
Wi-Fiモデル:98,800円〜 Cellularモデル:124,800円〜 |
iPad Airのアップデートに併せて、新しく「iPad Air用Magic Keyboard」も発売されています。内蔵トラックパッドが大きくなったり、新しい14のファンクションキー列ができたりと、細かい作業や各種調節機能へのアクセスがしやすくなっています。
M3チップ搭載ということで、Apple Intelligenceへの対応も可能です。Apple Intelligenceには、iPadの利点である「Apple Pencil」を活用した機能も含まれているので、よりパワフルになったiPad Airの活躍が見込まれますね。
iPad(A16)
iPad Airと併せて、iPadにもA16チップを搭載した新しいモデルが追加されました。
以前までのiPadは「iPad(第10世代)」という世代呼びをしていましたが、今回からは「iPad(A16)」という搭載チップで区分けがされるようになっています。
前の世代から大きさや重さは据え置きで、カラーもブルー、ピンク、イエロー、シルバーの4色展開のままです。Apple Pencilも「USB-C」と「第1世代」を引き続き使うことができます。対応する「Magic Keyboard Folio」にも変更はありません。

大きく変わったのはストレージの選択肢です。128GBがデフォルトになり、256GBに加えて、512GBまで選べるようになりました。最小構成の価格は変わらないまま64GBから128GBとなり、ストレージ256GBの構成は値下げとなったのは嬉しいポイントです。搭載チップはA14 BionicからA16に変わり、CPUは1コア減っていますが、性能自体は向上しています。
iPad(第10世代) | iPad(A16) | |
CPU | 6コア | 5コア(チップにより性能向上) |
GPU | 4コア | 4コア |
ストレージ | 64GB/256GB | 128GB/256GB/512GB |
Neural Engine | 16コア | 16コア |
メモリ帯域幅 | 100GB/s | 100GB/s |
カラー | ブルー/ピンク/イエロー/シルバー | ブルー/ピンク/イエロー/シルバー |
価格 | Wi-Fiモデル:58,800円〜(終売) Cellularモデル:84,800円〜(終売) |
Wi-Fiモデル:58,800円〜 Cellularモデル:84,800円〜 |
さらなる性能向上を遂げたiPad A16ですが、Apple Intelligenceには対応していないので注意が必要です。iPadでApple Intelligenceを試したい方は、M1チップ以降を搭載したiPad ProまたはiPad Airか、A17 Proチップを搭載したiPad miniを使用する必要があります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
M4チップを搭載した最新のMacBook Airには、新色が追加され、Apple Intelligenceへの対応でリモートワークや遠隔授業にも更に役立ちそうです。Mac史上最もパワフルなM3 Ultraチップを搭載したMac Studioは、メモリ上限が大幅に上がり、AI開発のための究極のデスクトップとなりました。
見た目や価格はそのままに性能が向上したM3 iPad Airは、グラフィックス処理能力に優れ、新しいMagic Keyboardも使うことができます。A16と呼び名も変わったiPadは、価格据え置きでストレージ容量が増え、より使いやすいエントリーモデルとなりました。
iPad A16以外のモデルはApple Intelligenceにも対応しています。より早く、より使いやすくなったApple製品で新しい技術を試してみるのもよいのでないでしょうか。
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記事は2025年3月 7日現在の内容です。
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