【Mac活用事例】Mac×Adobeで作る創造的な学習活動【和光学園和光高等学校】
Mac・iPad授業活用事例 第1弾!
ICT教育って、実際何から始めたらいいの?
デバイスを導入したはいいけど、使用方法について具体的なイメージを思い描けない…もしくはこれから導入を検討している。
そんなお悩みをお持ちの方に向けて、本記事ではMac・iPadの授業活用について他校の事例をご紹介します。
今年5月に開催されたEDIX東京にて、Tooのブースでは5名の先生方がご登壇くださり、各校のデバイス導入状況や活用事例についてお話しいただきました。
その内容をレポート形式でお伝えする本シリーズ第1弾では、和光学園和光高等学校 小池則行 先生によるマイクデモ「Mac×Adobeで作る創造的な学習活動」をお届けします!
iMacで作る創造的な学習環境
和光学園和光高等学校では、2013年にコンピューター室へiMacを配備しました。
しかし、10年以上同じMacを使用していたことからパフォーマンスが低下。アドビの最新機能を十分に使えない状態でした。
2023年のiMacのリプレイスに際し、Appleシリコン搭載のiMacを配備したことにより、動画編集ソフトPremiere ProやデザインアプリAdobe Expressの生成AI機能もスムーズに動作するように。
情報科教諭の小池先生のマイクデモのポイントは、「創造的な学習活動の肝となるのは、学習環境と制作物(何を作るか)」。
iMacの優位性とAdobeのクリエイティビティについて、授業の実践例をもとにご紹介くださりました。
iMacの優位性とAdobeのクリエイティビティ
同校において、コンピューター室は主に情報の授業で使われます。
1年生の必修科目「情報Ⅰ」ではAdobe Expressを使って、デジタルシチズンシップに関わる啓発ポスターやバナーを作成。
2年生の選択情報の授業では、3泊4日の研究旅行後、三つ折りリーフレットをInDesignで制作するとのこと。
生徒が制作物を作る様子を通じて、小池先生はiMacの優位性として以下を挙げました。
・明るく大きく高解像度の画面
・iPhone、iPadとの連係
・生徒の姿勢を正し、かつ画面と目の適切な距離 など
視覚的負担の軽減や作業工数の削減など生徒にとって作業しやすい環境を整えることは、生徒のモチベーション維持や集中力の向上に大きく貢献します。
また、制作時のツールとして利用しているAdobe Creative Cloud、Adobe Expressにおける、教育機関利用のメリットには以下を挙げました。
・Adobe Expressは無料で使用可能
・教育機関利用だとユーザーライセンス費が非常に安い
・画像生成AI機能 など
アドビ製品は教育機関であれば安価に利用できるため、授業へ導入するハードルをぐっと下げてくれます。
さらに生成AI機能も使用可能なので、生徒が表現に行き詰まった時のサポートとして大いに活躍してくれることでしょう。
InDesignを用いた研究旅行リーフレットの制作事例
同校では先述の通り2年次に研究旅行を実施していますが、その旅行を紹介する三つ折りリーフレットをInDesignで制作しています。
デザイン=大変そう…とのイメージに反し、実際に生徒が作業した時間は2時間連続の授業4コマ分。
わずか8時間の授業時間枠でリーフレットを作り上げられた理由は2つ。
共有デバイスライセンスからユーザー指定ライセンスへ切り替え
同校ではアドビ製品のライセンスを、共有デバイスライセンスからユーザー指定ライセンスへ切り替えたことで、1ユーザーにつき2台のデバイスにインストールできるように。
これによって学校でも家でも場所を選ばず作業可能になり、生徒のやる気を継続させる環境が実現しました。
アドビ製品の各ソフトの連動
アドビ製品は各ソフトが連動するため、シームレスな作業が可能。
先生の方で用意したサンプルファイルをダウンロードすれば、デザインに苦手意識のある生徒でも簡単に取り掛かることができます。
また、こちらの授業ではPC上でデータを作成するだけでなく、実際に出力したリーフレットを見ながら生徒同士でレビューし合い、修正するまでを過程に含めています。
画面上ですべてを完結してしまいがちな今だからこそ、画面を見るだけでは実感できない紙の感触を指で感じ取ることが重要。
そこにリーフレットという印刷メディアを制作する価値があるとのことでした。
まとめ
コンピューター室をハブに生徒の潜在的なポテンシャルを掘り起こすことで、同校の目指す「自律した学習者」の育成が加速しているとお話しいただきました。
同校へのiMac導入事例の詳細は別の記事でご紹介しておりますので、そちらも是非ご参照ください!
教育機関向けソリューション導入事例 和光学園和光高等学校 様記事は2024年6月12日現在の内容です。
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