M4チップ登場!新しいiPad Pro とiPad Airはここが違う!

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    2024年5月7日のApple Eventにて、新しいAppleシリコン「M4チップ」搭載のiPad Proと、M2チップ搭載iPad Airが発表されました。
    新発表のM4チップは何が進化したのか、新製品の特徴も踏まえながらご紹介します!

    M4チップを深掘り

    2020年に登場したM1チップから数えて4世代目となるM4チップ。CPUやGPUのこれまでの変遷がわかるよう、比較表にしてみました。

      M4チップ
    (2024年登場)
    M3チップ
    (2023年登場)
    M2チップ
    (2022年登場)
    M1チップ
    (2020年登場)
    製造プロセス 第2世代3nm 3nm 第2世代5nm 5nm
    トランジスタ数 280億 250億 200億 160億
    高性能CPUコア 4コア 4コア 4コア 4コア
    高効率CPUコア 6コア 4コア 4コア 4コア
    GPU 10コア 8 or 10コア 8 or 10コア 7 or 8コア
    メモリ帯域幅 120GB/s 100GB/s 100GB/s 68.25GB/s

    2023年10月に前世代のM3チップが発表されてから約半年しか経っていませんが、CPU、GPU、メモリ帯域幅においてさらに進化し、電力効率も向上しました。高効率GPUが6コアになったことで、高負荷の処理をさらに速く行えるようになっています。

    M4チップはM3チップと同様、Dynamic Cashing、ハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシング、ハードウェアアクセラレーテッドメッシュシェーディングが利用可能です。これらの機能の詳細はM3チップのブログで紹介していますが、簡単にいうとM2チップよりもGPUのエネルギー効率が高く、より高度な3Dモデリングやグラフィックが可能になっています。

    このM4チップが搭載されたのが、新しいiPad Proです。
    なお、2024年5月時点ではMac機種へのM4チップ搭載はまだ発表されておらず、iPadで先んじての最新チップ搭載となりました。

    他モデルのiPadでどのチップが搭載されているか、現行モデルだと以下の表のようになります。今回iPad Proと同時に発表された新しいiPad AirはM2チップ搭載なのでご注意ください。

      13インチ iPad Pro
    (NEW)
    11インチ iPad Pro
    (NEW)
    13インチ iPad Air
    (NEW)
    11インチ iPad Air
    (NEW)
    iPad(第10世代) iPad mini(第6世代)
    チップ M4 M4 M2 M2 A14 Bionic A15 Bionic
    発売年月 2024年5月

    2024年5月

    2024年5月 2024年5月 2022年10月 2021年9月

    iPad Pro(M4)

    新発表されたiPad Pro(M4)の3つの魅力をご紹介します。

    • M4チップ搭載によりさらに高速な処理が可能に
    • Apple製品史上もっとも薄い 5.1mmのボディ
    • iPadシリーズ初の有機ELディスプレイ ”Ultra Retina XDRディスプレイ”
    iPad Proの製品画像

    M4チップ搭載によりさらに高速な処理が可能に

    新しいiPad Proが以前のiPad Proよりどれだけ速く動くか、気になるところですよね。

    Apple公式サイトでは、13インチiPad Pro(M4)と、12.9インチiPad Pro(第6世代)の比較(※)をしたテスト結果が載っています。それによると、CPUパフォーマンスは最大1.5倍高速に、3Dレンダリングのパフォーマンスは最大4倍高速になったとのことです。
    ※6GBのRAMを装備した10コアCPUの13インチiPad Pro(M4)試作モデルと、16GBのRAMを装備した8コアCPUの12.9インチiPad Pro(第6世代)量産モデルの比較

    また、機械学習モデルを効率的かつ高速に処理する役割のNeural Engineも、M3よりさらにアップグレードされており、毎秒38兆回の演算処理が可能になりました。AI機能のある映像編集アプリもサクサク動かせますね。

    Apple製品史上もっとも薄い 5.1mmのボディ

    iPad Proの正面および横からの画像

    今回発表されたiPad Proは11インチモデルと13インチモデルの2種類ありますが、13インチモデルはわずか5.1mmの薄さ、11インチモデルも5.3mmの薄さです。一般的な段ボールの厚みが5mm程度だと考えると、驚きの薄さです。

    重さも13インチモデルが約580g、11インチモデルは約445gと軽さも兼ね備えており、持ち運びやすさが魅力です。

    iPadシリーズ初の有機ELディスプレイ “Ultra Retina XDRディスプレイ”

    新しいiPad Proの大きな特徴といえるのが、iPadシリーズではじめて有機ELディスプレイ(OLED)が採用されたということです。液晶ディスプレイとは異なりバックライト構造を必要としないので、一般的にOLEDは薄型で、消費電力も抑えることができます。また、「黒」や「暗さ」の表現はOLEDの方が優れており、色彩の描写力が高いと言われています。

    今回発表された”Ultra Retina XDRディスプレイ”は、2枚のOLEDパネルを使用して両方からの光を組み合わせる、最先端のタンデムOLEDテクノロジーを採用しています。これにより、1,000ニトのフルスクリーン輝度に、HDRでは1,600ニトのピーク輝度に対応しています。

    また、M4チップに搭載された新しいディスプレイエンジンも、この”Ultra Retina XDRディスプレイ”での視覚体験を支えています。

    新しいiPad Proについてさらに詳しく外部サイト

    iPad Air(M2)

    今回のApple Eventでは、iPad Airの新モデルも発表されました。
    2022年に前世代が発表されてから約2年ぶりの新世代。ひとつ前のモデルと比べてみましょう。

      iPad Air(M2) iPad Air(第5世代)
    発表年月 2024年5月 2022年3月
    サイズ 13インチ(NEW) 11インチ 10.9インチ
    チップ M2 M1
    Wi-Fi Wi-Fi 6E Wi-Fi 6
    12MP超広角フロントカメラ 横向き 縦向き
    カラー 4色展開(スペースグレイ、スターライト、パープル、ブルー) 5色展開(スペースグレイ、スターライト、ピンク、パープル、ブルー)

    もっとも特徴的なのが、iPad Airもサイズ展開が2種類となったことです。これまで10.9インチのみでしたが、新しいiPad Airは11インチと13インチから選べます。「iPad Proほどのハイパフォーマンスさは求めないけれど、画面は大きい方がいい!」という方には、13インチのiPad Airがぴったりです。

    iPad Air製品画像

    また、新しいiPad AirはM2チップなので、前のモデルのM1チップと比べて、最大15%速いパフォーマンスを発揮するCPUと、最大35%速いグラフィックス性能をもたらすGPUを搭載しています。映像編集やAR(拡張現実)など、高いマシンスペックが求められるような作業も、iPad Airで十分快適に行うことができます。

    新しいiPad Airについてさらに詳しく外部サイト

    Apple Pencil Pro新登場

    これまで紹介してきた新しいiPad Pro、iPad Airと一緒に、新しいApple Pencilも発表されました。その名も「Apple Pencil Pro」。新しく搭載された機能を簡単にまとめました。

    • スクイーズ:指で強く軸を押してツールパレットを表示

    • バレルロール:軸を回転させて、形の異なるペンツールとブラシツールの向きを変える

    • 触覚フィードバック:スクイーズやタップなどのアクションに、触覚的な反応が返ってくる

    • 「探す」:iPadなどの「探す」アプリから位置情報を確認できる

    iPad ProやiPad Airを使って絵やイラストを描くプロクリエイターの方にとって、さらに使いやすくなったと言えます。

    この新しいApple Pencil Proは、今回発表された新しいiPad Pro、iPad Airのみが対応しています。現行品であっても、iPad(第10世代)やiPad miniは非対応ですのでご注意ください。
    また、新しいiPad Pro、iPad Airのアクセサリとしては、従来品でお求めやすい価格のApple Pencil(USB-C)も対応しています。

    まとめ

    いかがだったでしょうか?

    最新のAppleシリコンチップであるM4チップを搭載したiPad Proなら、かなり高負荷の作業、例えば3Dモデリングや4Kビデオの編集も実行できますし、Copilot for Microsoft 365やAdobe Fireflyなど、AIを活用するアプリケーションもストレスなく利用できることでしょう。
    薄くて電力効率も良い唯一無二のハイスペックタブレットとして、プロユースの選択肢では他にない進化を遂げました。

    M2チップ搭載のiPad Airは、iPad Proに比べて価格を抑えて調達できるので、パワーとコスト、どちらも重視したい方におすすめです。
    大きい画面サイズの選択も可能なため、例えば現場での図面・イラスト・映像等の確認や一般的な制作業務にはiPad Airでも十分なパワーを発揮してくれるでしょう。

    株式会社Tooは、法人向けApple正規販売店です。今回発表されたiPad Pro、iPad Airだけでなく、Apple Storeでは終売となったiPad(第9世代)も引き続きお求めいただけます。企業・教育機関でiPadの調達をご検討されている方はぜひご相談ください。


    iPadは、米国およびその他の国で登録されたApple Inc.の商標です。
    iPadは、Apple Inc.の商標です。

    記事は2024年5月22日現在の内容です。

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