ついに登場!M2チップ!

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    業務用MacBookのスペックを比較しよう

    2022年6月6日(日本時間7日)に、新型MacBook Air・MacBook Proが発表されました。新製品に搭載されるのはM2チップ。2020年に発売したM1チップの次世代版となります。

    今回登場したM2はどんなポジションなのか?ハードウェアの進化は?
    WWDCの情報からまとめてみます!

    M2チップを含むスペック比較

    前回の記事と同内容にはなりますが、まずはスペック比較で良く使う指標の言葉を見てみましょう。

    ■CPU:
    パソコンの脳にあたり全体に指令を出すメインチップです。CPUが増えると計算や作業の処理速度が速くなります。

    ■GPU:
    画像処理や並列な処理が得意で、GPUが増えると画像や映像・3Dの処理速度が速くなります。

    ■メモリ:
    CPUが処理をする際に使用できる領域のことで、メモリが大きいほど一度に複数のソフトを快適に動かすことができるようになります。

    ■メモリ帯域幅:
    1秒間に転送できるデータ量です。メモリ帯域幅が大きいほど、大容量のデータを速く転送できるようになります。

    M1、M1 Pro、M1 Max、M1 Ultraの4種類に追加する形で登場したM2チップ。
    一体どんな立ち位置になるのでしょうか?一覧で確認してみましょう!

      M1 Pro   M2   M1
    CPU 最大10コア ←×1.7倍高速 8コア 8コア
    GPU 最大16コア ←データ無 最大10コア ←×1.35倍高速 8コア
     最大メモリ容量 32GB ←×1.3倍 24GB ←×1.5倍 16GB
     メモリ帯域幅 200GBps ←×2倍高速 100GBps データ無 68.25GBps

    ※パフォーマンスは利用するOSやアプリのバージョン、実行する作業によって異なります。

    スペックとしては、M2チップはM1とM1 Proの真ん中の性能を持つことが分かりますね。

    特徴的なのはグラフィック関係の性能向上で、100GB/sのユニファイドメモリ帯域幅を実現するメモリコントローラはM1チップから50%増加しています。大きなデータもより高速に処理できるようになり、これまでM1 Pro・M1 Maxで利用できたメディアエンジンも搭載されたことから、M2チップデバイスではM1チップより映像系の作業が得意になっています。

    また、M1チップ搭載デバイスのメモリ上限(16GB)を気にされていたプロユーザーにとっては、メモリ24GBを選択できるM2チップの登場は嬉しいものではないでしょうか。

    M1に比べて、CPUパフォーマンスは最大18%高速に、GPUパフォーマンスは最大35%高速になっています。より高速でスムーズなパフォーマンスを実感できるはずです。

    MacBook機種比較

    チップがバージョンアップした一方で、チップの選択肢とハードウェアの選択肢の掛け合わせがやや複雑化し、どの端末を選ぶか悩むことも増えてしまいそうです。
    MacBook ProとMacBook Air、二つのノートブック機種の違いを比較してみましょう!

      MacBook Pro 16inch
    (2021)
    MacBook Pro 14inch
    (2021)
    MacBook Pro 13inch(2022) MacBook Air(2022) MacBook Air(2020)
    チップ M1 Max/M1 Pro M1 Max/M1 Pro M2 M2 M1
    画面サイズ 16.2 14.2 13.3 13.3 13.6
    Touch Bar なし なし あり なし なし
    充電ケーブル MagSafe MagSafe USB-C MagSafe USB-C
    ポート Thunderbolt 4(USB-C)ポート x 3
    HDMIポート
    SDXCカードスロット
    Thunderbolt 4(USB-C)ポート x 3
    HDMIポート
    SDXCカードスロット
    Thunderbolt / USB 4ポート x 2 Thunderbolt / USB 4ポート x 2 Thunderbolt / USB 4ポート x 2

    表にはありませんが、2022年に登場したMacBook Airの特徴の一つは薄さ11.3ミリ、重さ1.24キロと、体積が前世代から20%削減したことです。 持ち運びやすい重さで、1日中持続するバッテリーに、映像編集をもこなせるパワフルなスペックが新機種の持ち味と言えます。

    その他、MacBook Airの大きな変化としては充電機構のMagSafeの復活、1080pのFaceTime HD解像度カメラの搭載(明るさが足りない場所での性能が前世代の2倍)、新色ミッドナイトを含む4色展開などが挙げられます。

    MacBook Proの方は、現行品で唯一のTouch Barを兼ね備えたモデルとなりました。
    フォントサイズの調整など慣れると便利なTouch Barや、Type-Cによる給電が好みの場合はMacBook Proも選択肢となりますね。

    業務シーンに合わせた選び方

    どうしてもTouch Barが譲れない!などの事情がない限り、まずは選びたいチップを決め、そこから機種を検討していくのが良さそうです。

    ※業務利用のMacは、メモリを1段階グレードアップしたカスタマイズ端末を選択される企業様が多いのが実態です。弊社の推奨機種をご選択いただく場合、特別なオファーが可能な場合がございます。詳しくはお問い合わせください。

    オフィスワークがメインの方は、M1チップかM2チップか迷われるかと思います。
    どちらでも、メインの業務は十分高速にこなすことができるでしょう。

    コスト面を重視しM1デバイスを選択することもあり得ますが、AFSを利用する場合は、より残存価値が残りやすいM2チップでの調達を検討するのも良さそうです。
    与信が通過すれば参考価格をご案内致しますので、ぜひお問合せください。

    薄く軽くなったデバイスは持ち運びの多い業務シーンでも嬉しく、特に映像編集に今後チャレンジしたい方にはM2搭載のMacBook Airは最適と言えます。

    もちろん、更なるハイスペック処理を求めたい場合や、拡張性の高いポート搭載を求める場合はM1 ProやM1 Max搭載の機種がおすすめです!

    画像編集・デザイン制作・音楽制作・開発などをされる方 / ビデオ会議が多い方 > M1 Proチップ

    Adobe系のデザイン制作ソフトをメインに使ったり、高解像度の写真の処理やデザインデータを多く取り扱う方には、M1 Pro搭載のMacBook Proがお勧めです。

    例えばPhotoshopで人物を選択する際には、人工知能(Adobe Sensei)が動いています。 M1 Proはそんな人工知能の処理も高速で実行するため、背景切り抜きの処理等をより快適に行うことができます。

    [参考値]
    ・Adobe Photoshopで画像内の被写体を選択する際のパフォーマンスは最大2.6倍になっています。

    また、M1 Proはテレワークやオンラインでのプレゼンテーションの機会が多い方にもぴったりです。

    コロナ禍で定着したビデオ会議ですが、プレゼン中にPCが固まらないか気になったり、カメラの映像が不明瞭だったり、そんなお悩みをお抱えの方も多いのではないでしょうか?

    新しいMacBook Proでは1080pFaceTime HDカメラとスタジオ品質のマイクで、自宅の部屋の明るさが足りない時でもきれいな画質・クリアな音質で通話をすることができます。
    処理能力もM1より高いので、より安定してプレゼンテーションを行えるでしょう。

    長時間やリアルタイムの映像編集をされる方 / 計算処理や大容量のデータを扱う方 >M1 Max

    4Kや8Kの映像編集、映画を制作したり、高速な動画編集が求められる現場など、大容量のデータを扱う方にはM1 Max搭載の16インチ MacBook Proがおすすめです。

    M1 Maxのグラフィックス処理のスピードとメモリ帯域幅は、M1 Proの2倍です。デコードのための専用メディアエンジンを1つ、エンコードのための専用メディアエンジンを2つ内蔵しているため、ビデオエンコーディングのスピードは最大2倍となっています。
    ノートパソコンでも映像編集に十分対応できる性能を備えています。

    ・メディアエンジンにProResアクセラレータを追加→高速で電力効率の高いビデオ処理を実現
    ・Final Cut Proで4K ProResビデオストリームを最大30本、または8K ProResビデオストリームを最大7本編集可能

    M1 Max搭載の16インチ MacBook Proでは4台までディスプレイ接続が可能で、オフィスや自宅での作業もより快適に行えるでしょう。 また、電源に非接続時でも、接続中と同レベルのパフォーマンスが可能なため、場所に捉われずに動画編集を行えます。

    ・バッテリー駆動で8K ProRes 4444ビデオをHDRでカラーグレーディング(Mac史上初)
    端末価格を許容できれば、ぜひM1 Maxの処理速度を用いて業務を行なってみたいですね。

    2022年9月追記:Adobeソフトによる比較動画を公開しました。

    記事は2022年6月13日現在の内容です。

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