Macって環境に配慮しているの? 3つの理由を徹底解説します!

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    環境問題に取り組む企業が増えています

    2020年10月、日本政府が2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、「カーボンニュートラル」を目指すことを宣言しました。それに伴い、近年組織において環境への配慮が重要視されています。(※参考1)
    そのような風潮が見られる中、普段使用している業務デバイスが環境にどう影響しているか、気になった方も多いのではないでしょうか?

    今回のブログでは、業務デバイスとして利用している方の多いMacが、環境問題とどのように関わっているのかご紹介いたします!

    2025.2追記:本ブログの初出は2023年10月ですが、「Macのエネルギー消費量」の章のみ内容を見直し、文章を変更いたしました。

    2030年カーボンニュートラル計画

    Appleは2030年までに全てのAppleデバイスをカーボンニュートラルにすることを目標としています。
    素材、消費エネルギー、低炭素輸送を通じて炭素排出量を削減するだけでなく、自然を活用したプロジェクトへの投資を行うことで、削減しきれない炭素排出量の相殺が可能となっています。
    2030年カーボンニュートラルへの先駆けとして、今年新しく発売されたApple Watchで初めてカーボンニュートラルを達成したことも、大きな話題を呼びました

    また、2021年と2023年に発売された14インチMacBook Proを比べると、2年で約13%のカーボンフットプリントの低下が実現しました。

      14インチ MacBook Pro(2021)   14インチ MacBook Pro(2023)
    8C CPU/ 14C GPU/ 512GB
    (M1 Pro)
    280kg CO₂e 10C CPU/ 16C GPU/ 512GB
    (M2 Pro)
    243kg CO₂e
    10C CPU/ 16C GPU/ 1TB
    (M1 Pro)
    312kg CO₂e 12C CPU/ 19C GPU/ 1TB
    (M2 Pro)
    272kg CO₂e
    12C CPU/ 30C GPU/ 1TB
    (M2 Max)
    301kg CO₂e

    カーボンフットプリントとは、商品・サービスの原材料調達から生産、製造、梱包・輸送、使用、廃棄までのライフサイクルを通して排出される温室効果ガスの量を二酸化炭素に換算し、商品・サービスにわかりやすく表示する仕組みのことを言います。(※参考2)

    では次の章から、2023年に発売された14インチMacBook Pro(M2)を、環境の側面から深く掘り下げていきましょう!(※参考3)

    Macが環境にいい理由3選

    Macって何でできている?

    Macの原材料について、一度は気になった方も多いのではないでしょうか。
    実は、14インチMacBook Proでは製品全体の30%以上で再生素材が使用されているんです。

    • ボディに100%の再生アルミニウムを使用
    • マグネット(液晶画面上部・キーボード側面左側)に100%の再生希土類元素を使用
    • 7つの部品で、5%以上再生される再生プラスチックを使
    • 複数のプリント回路基板に再生素材を使用
      • はんだ付けに100%の再生スズを使用

      • メッキに100%の再生金を使用

    MacBook再生素材

    このように原材料に再生素材を使うことで、エネルギー資源の節約に貢献しています。

    実はパッケージにも秘密が...!?

    皆さんがMacBookを購入した際についてくるあの白い箱にも、環境配慮の工夫がされているのをご存知でしょうか?
    パッケージにはプラスチックフィルムを使用しておらず、また使用する材料を最小限に抑えているので、パッケージの製造過程やごみとして焼却される際に排出される二酸化炭素の排出量の削減が可能です。
    Appleは2025年までに全Appleデバイスパッケージの脱プラスチック化を目指しており、日々パッケージの品質向上にも取り組んでいます。

    他にも以下の取り組みがされています。

    • パッケージの97%にファイバー素材を使用
    • 97%のファイバー素材のうち、43%が再生紙由来
    • 新しいパルプから製造される素材は環境に配慮された森林から原料を調達
    パッケージ再生素材

    さらに、パッケージに使用している木材は、Appleが保護・育成している森林から調達しています。
    以上のように再生可能な素材を使用することで、森林の保護や環境保全に努めていることがわかったのではないでしょうか。

    Macのエネルギー消費量

    経済産業省が発表した「2050年カーボンニュートラルの実現に向けた検討」の資料では、「2050年に向け、3Eの観点から、徹底した省エネを進めエネルギー消費を削減していくことが必要」と記載されています。(※参考4)
    そのため、日々の業務において「エネルギー消費量を抑えると」はカーボンフットプリント削減において重要な要素となっています。

    Appleデバイスは国際エネルギースタープログラムから省エネルギー性能を認められており、14インチMacBook Proの消費エネルギーは、国際エネルギースターの基準より66%も低く抑えられています。

    ※国際エネルギースター:オフィス機器の国際的省エネルギー制度。製品の消費電力などについて米国EPA(環境保護庁)により基準が設定され、この基準を満たす製品に「国際エネルギースターロゴ」の使用が認められている。

    この電力消費という部分でもMacは非常に優れています。
    シャットダウンする回数がWindows PCより少なく、スリープでの待機が一般的であること。そして、稼働時の消費電力も一般的なWindows PCより低い数値が出ることがほとんどです。

    NECのLAVIEというモデルと比較してみましょう。(※参考5)

     

    14インチMacBook ProM2

    LAVIE N16(カタログモデル)

    標準時 約4.21W 約6.2W
    スリープ時 約0.23W 約0.4W

    ではなぜAppleデバイスは消費電力が低く抑えられているのでしょうか?

    その理由として、全てのAppleデバイスにはリチウムイオンバッテリーが搭載されています。
    バッテリーも2段階で充電できるよう設計されており、バッテリー容量の80%までは高速充電し、その後、低速のトリクル充電に切り替わります。(※参考6)

    Appleデバイスの充電プロセスを図式化したもの

    複合的な充電プロセスにより、使いやすさを向上させるとともに、バッテリーの耐用年数を延ばすことが可能になります。

    まとめ

    いかがでしたか?
    Appleはデバイスやパッケージに再生素材を使用していたり、デバイスの消費エネルギーの節約、資材調達のための森林の保護・育成に取り組んでいたりしています。
    Appleの環境への取り組みを理解することで、Macの品質の高さを改めて実感できたのではないでしょうか?

    今後、環境問題に取り組むことで企業の信頼にも繋がります。
    Appleデバイスに少しでも興味を持ってくださった企業・教育機関の方は、お気軽にTooにお問い合わせください。

    ※参考:
    1.カーボンニュートラルとは - 脱炭素ポータル|環境省
    2.環境 - Apple(日本)
    3.製品環境報告書14インチMacBook Pro - Apple(日本)
    4.2050 年カーボンニュートラルの実現に向けた検討-経済産業省
    5.LAVIE N16(カタログモデル)の仕様について-LAVIE
    6.なぜリチウムイオンなのか?-Apple(日本)

    記事は2025年2月 4日現在の内容です。

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