製品マニュアルや技術資料、契約書などが英語で、日々翻訳にかけて作業している...という方もいるのではないでしょうか。そのような文書はPDFやオフィス文書である場合が多いかと思いますが、その文書をAcrobat上で翻訳できることはご存知でしょうか。本記事では、Acrobat上で翻訳可能なAIアシスタントの翻訳機能についてご紹介します。
AIアシスタントとは、Acrobat Pro、Acrobat Standard、Acrobat Readerのアプリケーション、またはAcrobat Webサービス上で使用できるアドオン機能です。
詳しくは以下ご確認ください。
AIアシスタントの強みは、PDFの中の情報に直接アクセスできることです。
たとえば、数十ページある海外レポートでも、「この資料の結論だけ訳して」「図3の説明を翻訳して」といったピンポイントな指示が可能です。これにより、不要なページを読む時間や、訳文と原文をいったりきたりする手間がぐっと減ります。
また、元文書をコピーして翻訳ツールにペーストして...といった作業も減らすことができます。
以下のような方々に特におすすめです。
たとえば、英文の報告書を開いたとします。AIアシスタントに「このページの内容を日本語に訳して」と聞くだけで、自然な日本語に翻訳された内容が表示されます。
しかもただの直訳ではなく、文脈を踏まえた読みやすい表現にしてくれます。業界用語や特有の言い回しも、比較的丁寧に訳してくれます。
例としてアドビ社発行の「2023 Digital Trends Retail in Focus(全25ページ) 」という文書をAcrobatで開き、「日本語でこの文書の概要と要点を3つまとめてください」と質問してみました。すると、以下のような回答が返ってきました。
概要:
この文書は、2023年の小売業界におけるデジタルトレンドを分析したレポートで、AdobeとEconsultancyによる調査結果を基に作成されています。顧客の期待が高まる中、小売業者はオンラインとオフラインの体験を統合し、パーソナライズされたサービスを提供する必要があります。また、従業員の創造性を支援する仕組みを整え、データと技術を統合することで、持続的な成長と未来の課題への対応を目指しています。
要点:
専門性が高い資料でも、「最初の読み解き」としては十分な精度ではないでしょうか。
必要ならそこから社内用に調整すれば問題ないので、業務のスピードが段違いになります。
AIアシスタントはアドビ独自のAIと機械学習モデルを活用しています。PDFの構造と内容を理解することで、文書の文脈を適切に把握し、自然な翻訳や要約を提供することが可能になる、ということです。(参考:アドビ、生成AI機能「Acrobat AI Assistant」の日本語版開発を発表)
AI翻訳というと特別なものに思えるかもしれませんが、Acrobatを開けばすぐそこにあるツール※です。
※無料版では永年5回までの使用制限があります
日常業務でPDFを使っているなら、Acrobat AIアシスタントは「使わない理由がない」ほど便利。まずは1つ、海外文書のPDFを開いて試してみてください。その場で「全文を訳す」でも、「この一文だけ」といった指示も可能です。
いかがでしたでしょうか。今回はAcrobat AIアシスタントの翻訳機能について説明しました。
Acrobat AIアシスタントをはじめとした各種アドビ製品をご検討の際には、アドビ製品取り扱い30年以上・経験豊富なスタッフの多いTooにご相談ください。
法人版限定のディスカウントもあります。
アドビアプリの対面講習・オンデマンド講座も実施しています。
ありがとうございました。
今後も最新情報やTIPSなど配信していきますので、ぜひご覧ください!
記事は2025年2月26日現在の内容です。