2022年8月、Acrobat Proの電子サインツールは、個人利用に適したこれまでの電子サインから、企業で利用しやすい電子サインにアップデートされました。本記事では新しくなったAcrobat Proのアップデート内容について解説します。
今回の主なアップデート対象はAcrobat Pro 単体プランもしくはCreative Cloud コンプリートプラン内のAcrobat Proです。Acrobat Proでは組織管理が可能な電子サインを使用できるようになり、法人利用に便利な電子サインに関する機能・設定が追加されました。Acrobat Standardの電子サイン機能のアップデートはありません。
また、以前までAcrobat Standard及びAcrobat Proでは、電子サインは年間150回という利用回数制限がありましたが、今回のアップデートにより利用回数無制限となりました。
今回のアップデートは、Acrobat Pro単体プラン、もしくはCreative Cloudコンプリートプランの契約ユーザーが対象となります。8月以降の新規ご契約者様はすぐにアップデート済みのAcrobat Proをご利用いただけます。Creative Cloudを含む既存のご契約者様は現在順次アップデート中です。
アップデートは契約ごとに実施され、アップデート完了したユーザーには、「adobesign@adobesign.com」から「必要なアクション：○○様からAdobe Acrobat Signへの招待が届きました。」というタイトルのメールが送信されます。 本文内の「招待に同意」をクリックし、サインインすることで、Acrobat Proの新しい電子サインツールを利用開始できます。
Acrobat Proに追加された主な新機能をご紹介します。
カスタムブランディング
サービスの画面やメール上に表示するAcrobat Signのロゴを自社のロゴに変更できます。ブランディングはAcrobat Signアカウント管理者のみ設定可能で、設定内容は組織のメンバーの画面に反映されます。
テンプレート共有
何度も署名依頼を行うような契約書をテンプレート化し、組織で共有できるようになりました。テンプレートの作成はどのユーザーでも可能です。
テンプレートタイプは、「再利用可能な文書」「再利用可能なフォームフィールドレイヤー」「両方」から選択します。例えば注文書など、文書のレイアウトは共通で署名欄の位置は変わらないが、内容自体は毎回異なる場合には、「再利用可能なフォームフィールドレイヤー」とすることで、フォームフィールドの設定のみテンプレートとして保存できます。
作成したテンプレートは組織内のユーザーと共有できるため、社内で頻繁に使用される文書はテンプレート化しておくことで業務効率化に繋げられます。
一括送信
同じ契約書類を複数人に一括で署名依頼することが可能です。
例えば複数の新入社員に対して、同じ人事書類を一人ずつ送付する作業は人事担当者にとって負担です。Acrobat Proの一括送信機能を使用すると、宛先に複数人を指定して署名依頼ができるため、一度の署名依頼設定で作業を完結できます。
Acrobat Proの一括送信機能は50件まで宛先の指定が可能です。
Webフォーム機能
一括送信では宛先の指定が必要ですが、不特定多数からの署名を収集したい場合はWebフォーム機能が便利です。通常の署名依頼設定の手順で簡単に署名用のWebフォームを作成できます。URLを知っていれば誰でもWebフォームにアクセスし署名可能です。
Acrobat Proは利用回数無制限のため、誰でも署名可能なWebフォームであっても、消費回数を気にせず活用できます。
2022年8月にアップデートされたAcrobat Proの電子サインツールについてご紹介しました。利用回数無制限で気軽に電子サインをお試しいただけるメリットに加え、様々なワークフローに対応する機能が追加されました。電子サイン運用のはじめの一歩としておすすめです。
ご紹介した機能の詳細な使用方法は、デモンストレーションを含んだウェビナーがあるのでぜひご確認ください。
Tooでは用途や利用シーンなど、お客様の要件に沿った電子サインのご提案を行なっています。
アドビの電子サインソリューションをご検討の際には、アドビ取り扱い30年以上・経験豊富なスタッフの多いTooにご相談ください。 Tooはアドビ正規販売代理店 最上位のプラチナリセラーです。
法人版限定のディスカウントもあります。
ありがとうございました。
今後も最新情報やTIPSなど配信していきますので、ぜひご覧ください！
記事は2022年11月30日現在の内容です。
