Too主催、InstaVR株式会社、オートデスク株式会社協力によるセミナー「VRをより身近なビジネスに!「InstaVR」紹介セミナー」が、2017年2月23日(木)にToo本社の「The Gallery Too」(東京都港区虎ノ門)で開催されました。

広告・マーケティング・営業用プロモーションコンテンツとして注目の集まるVRコンテンツのトレンドを紹介するとともに、VRアプリ作成ツール「InstaVR」の商品紹介やデモンストレーションを行いました。

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たくさんの方にご来場いただきました

VRのデモクラシー(民主化)を実現するInstaVR

InstaVR社の小島英揮さんによる、昨今のVR関連のトレンド紹介と、InstVRの立ち位置や役割などの紹介は、とても興味深い内容でした。

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InstaVR社・小島英揮さん

マイクロソフトのHoloLens、ソニー・インタラクティブエンタテインメントのPlayStation VR(PSVR)などVRのデバイスは好調で、360度カメラも堅調に売れているそうです。

そんな中、話題となるVRコンテンツは、ゲームやキャラクターとのコラボ作品などメディア受けする大規模なもので、特殊なマーケット向けで制作費も高いものばかりでした。

しかし、InstaVRの登場により、低コストでのVR制作が可能になり、もっと身近なビジネスに役立つシーンでVRを利用できる時代が来たということです。InstaVRはVRコンテンツの大量生産・大量消費のために生まれたツールなのです。

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画像点数が多いものをVRにすると、効果的な紹介ができるとのこと

これまで一部の特殊な人にしか作れなかったVRを、一気に普遍的なものにする制作ツールであるInstaVRは「VRのデモクラシー(民主化)」を実現するツールだという小島さんの主張は、とても印象に残るものでした。

InstaVRの利用シーンと機能

InstaVRの利用シーンとしては、以下の4つが挙げられていました。

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InstaVRの利用シーンの紹介

  • 施設案内・観光案内バーチャルツアー
  • イベント・ライブなどのイベントコンテンツ
  • 物件(不動産、車など)情報の仮想体験
  • 建設・作業現場のアーカイブ

また、InstaVRを紹介していくうちに分かったのが、デジタルモックアップを作るためのニーズだそうです。最終成果物を作る前に、まずはテストとしてVRコンテンツをすばやく作り、比較検討するために使うのにも、InstaVRの早く安く簡単に作れるというメリットが生かされるということですね。

InstaVRはクラウドサービスとなっており、使用するマシンのパワーはそれほど必要としません。360度カメラで撮影した素材などを元に、ウェブブラウザから、プログラム不要で、ドラッグアンドドロップでVRアプリが開発できます。

コンテンツ間のリンク設定や動画、画像、テキスト、音声などを空間に埋め込んだり、電話をかける/サイトを開くなどのユーザーアクションの埋め込みも可能です。

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ヒートマップなど高度な機能も実装しています

「早く簡単に」を追求しているとはいえ、ステレオ立体視パノラマ画像/動画をサポートしており、48K解像度のモバイルVRアプリ制作が可能、ヒートマップでのユーザー行動分析ができるなど、高度な機能も実装しています。

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InstaVR社・小島さんのプレゼンは非常に分かりやすいものでした

InstaVRのデモンストレーション

続いて、InstaVR社の平山智予さんが、InstaVRの実際の操作画面を紹介しました。

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InstaVR社・平山智予さん

360度カメラで撮影した画像を元に、コンテンツ間を移動するリンクの設定、ホットスポットを設定して写真やテキストをポップアップ表示する方法などの操作を見ることができました。

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パノラマ画像とパノラマ画像とをリンクでつなげます

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画像をポップアップで表示する例です

完成したVRコンテンツは、Android、iOS、Gear VR、Web、HTC VIVE、Daydream、Oculus Rift、PlayStation VRへのアプリ書き出しができます。(※Daydream、Oculus Rift、PlayStation VRは近日対応予定)

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アプリのスプラッシュスクリーンの設定画面

デモのあと質疑応答では、「動画の容量制限はあるのか?」「パノラマ動画の中の特定の場所にホットスポットを作れるのか?」など実践的な質問に対し、平山さんは丁寧に答えていました。

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質疑応答の様子です。

なお、動画に限らず全てのコンテンツでストレージが100GBまでという制限がある、パノラマ動画の特定の場所にホットスポットを作り動画に追随させることは現状できないということでした。

今後も機能強化は進んでいくので、現状できないことに対しても要望をどんどん送って欲しいというお願いをして、デモンストレーションのコーナーは終了しました。

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InstaVR社・平山さんには技術的なことを丁寧に解説していただきました

VRコンテンツ制作に必要な周辺機器一式のご紹介

最後にTooから、VRコンテンツ制作に必要な周辺機器、関連商品を紹介しました。

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素材作成には360度カメラを使います。

360度カメラ、ナレーションに利用できる音声合成ツール、CGデータ作成のためのAUTODESK製品、VRコンテンツ視聴のためのVRゴーグル、InstaVRが最近対応したVRヘッドマウントディスプレイ「HTC Vive」を紹介、これらは全てTooで取り扱いしています。

ダンボール製のVRゴーグル「ハコスコ」は、イベントなどでの大量導入にも対応でき、オリジナルプリントも可能です。

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来場者にはオリジナルプリントのVRゴーグル「ハコスコ」をプレゼントしました

セミナー修了後は、VRコンテンツの体験コーナーに人だかりができ、関心の高さが伺えました。

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VRゴーグルでVRコンテンツを試す人などで賑わいました

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VRコンテンツのサンプルを見たり、スタッフに質問したりと最後まで盛況でした

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InstaVRの操作画面も体験できます

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iPadやスマートフォン+VRゴーグルでVRコンテンツを体験していただきました

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最近InstaVRも対応したVRヘッドマウントディスプレイ・HTC Vive

TooではInstaVRの導入支援、サポートを行っていきますので、ぜひご相談ください。

InstaVR特設ページ

大勢のお客様にご来場いただき、ありがとうございました。

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