2015年11月24日(火)、テーマは「フォント」のピンポイントなセミナーイベント「FONT TALK」が初開催されました。 フォント好きによる、フォント好きのための、フォントセミナー。 講師や来場者の中にもマニアック(!?)な方々が集ったことで、普段のセミナーと一味違った雰囲気となりました!
●セッション1「メーカーが語る、フォント活用」
その1「UDフォント 使い方のポイント - ユニバーサルデザインとUDフォント - 」
講師:株式会社モリサワ 長谷川 昌紀 氏
UDフォントのコンセプトである「ユニバーサルデザイン」そのものについての基本的なお話からはじま り、特に印刷物などを作成するときに大切な、色および文字の観点からお話しいただきました。 UDフォントのデザインコンセプトのご紹介だけでなく、ユニバーサルデザインが求められる対象が、色弱者が約150万人、色覚特性者が約320万人、満65歳以上の高齢者が約3380万人と非常に多くなっている中で、これから重要になってくるユニバーサルデザインについての理解も深まる内容でした。
その2「デジタル媒体における効果的なフォント活用」
講師:フォントワークス株式会社 安藤 貴文氏
映像作品での活用事例をご紹介しつつ、映像やデジタルサイネージで効果的に使えるフォントの選び方などをご紹介いただきました。 例えば、番組テロップや字幕などで好まれる書体を、ニュース番組のような利用シーンを想定したレイアウトに配置して書体を切り替えながら表示し、使用イメージをわかりやすくお話いただきました。
●セッション2「Tooがお届けするフォント最新事情」
講師:株式会社Too 前田勝規
Tooの視点でフォントにまつわる様々な情報をお伝えしました。 Too本社のある虎ノ門で見かける「虎ノ門」の表記に使われる書体からはじまり、有名なロゴはどういった書体で作られているか、さらには「書体の探し方」までをご紹介しました。
(ロゴイメージは全て公開情報を元に、弊社にてタイピングして作成したものです。)
●セッション3:FONT TALK - 3社座談会 -
セッション3は、Too・モリサワ・フォントワークスの3社が登壇し、座談会形式で行いました。
- 登壇者:
- 青木 友裕 様(株式会社モリサワ)
- 三原 史朗 様(フォントワークス株式会社)
- 濱田 康平(株式会社Too)
- 前田 勝規(株式会社Too)
幾つかのトークテーマを提示し、それぞれ各々の想いを語っていただきました。
最初は「好きなフォントは何ですか?」という質問。各々のフォントに対するアツい気持ちや、思い出を語ってくれました。モリサワ・フォントワークスのお二人はやはり自社のフォントを選びました。 また、事前にTwitterやセミナー参加者に同じ質問を投げたところ、書体のウェイトまで指定されたり、販売されていない「濱明朝体」の名前が挙がったりと、Tooではフォントマスターの異名を持つ濱田が思わず「俺はここまでフォント好きじゃないかも」となるほど、マニアックな回答もありました。
異体字やJIS2004問題についての苦労話といった「フォントあるある」など、マニア心をくすぐるやりとりで会場は盛り上がります。 また「書体のトレンドってありますか?」というトークテーマでは、モリサワからはオススメの書体「すずむし」のご紹介、フォントワークスからは100年後も使える「筑紫書体」ということで、各社のフォントをしっかりアピールしていました。
セミナーの最後には、セミナー限定の書体Tシャツ(OKI MICROLINE VINCIで印字)のプレゼントもあり、大盛り上がりのセッションでした。
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